松本城とは
松本城(まつもとじょう)とは、姫路城/彦根城/犬山城/松江城とともに国宝に指定されているお城のひとつで、戦国時代の永正年間に造られた深志城が始まりです。天守の築造年代は文禄2~3年(1593~1594年)と考えられ、現存する五重六階の天守の中で日本最古のお城です。
戦国時代末期に造られた強固な天守、江戸時代初期の平和な時代に造られた辰巳附櫓(たつみつけやぐら)・月見櫓(つきみやぐら)という異なる時代の建築物が複合されているのが特徴です。これは連結複合式天守といわれ、国内唯一の貴重なものです。
松本城は外壁面上の板に塗られた黒漆の色から”烏城”と呼ばれることもありますが、文献上でそのように呼ばれていた記述はないようです。
松本城
松本城公園
駐車場から少し歩いて入口に到着、「国宝 松本城天守」の石碑がカッコいい!
※写真は2017年訪問時のもの
松本城公園内を歩いていくと、内堀の先に松本城が現れます。青空や北アルプスの山々を背にして、松本城の黒と白のコントラストが非常に美しいですね!
黒と白のコントラストが美しい松本城
黒門
黒門は、本丸御殿に通じる正式な門ということで、当時の最高の色調である黒の名を付けたといわれています。黒門から内部に入ると、左手に松本城が堂々と構えています。
天守
天守二階からの眺望です。内堀に掛かる埋橋(うずみのはし)、さらに松本市街や北アルプスを望むことができます。
薄暗い空間、木造の雰囲気が歴史を感じられて良いですね。
歴史を感じる木造建築
天守内には展示物も多々あります。古文書、甲冑(鎧兜)、大砲、火縄銃など・・・
御座の間
天守四階にある御座の間、いざというときに城主がいるところ(御座所)だったようです。
二十六夜神
最上階(天守六階)に到着です。ここは戦のときに周りの敵の様子を見るところ(望楼)として使われていたということもあり、東西南北のどの方角も一望できます。
天井中央に祀られているのは、二十六夜神という松本城を守る神様です。元和3年(1617年)、松本に入った戸田氏が祀ったとされ、享保12年(1727年)に本丸御殿が火事にあった際に天守が焼けなかったのは、この神様のおかげと伝えられています。
- 天守内の階段が急傾斜(特に四階~五階)
藤・牡丹(再訪問)
藤・牡丹の季節に再訪問、紫色の藤が見事に咲き誇ります。
※2023年5月2日撮影
見頃を迎えた藤と松本城
立派な黒門を通って城内に入ります。
宇宙ツツジ、日本人初の女性宇宙飛行士・向井千秋さんと宇宙を旅したツツジの種から発芽されたもののようです。暖かい日が続いたので見頃は少し過ぎています・・・
ちょうど「野外いけばな展」が開催されていました。松本城との共演が見事ですよね。
こちらは小笠原牡丹です。天文19年(1550年)に甲斐の武田信玄に攻められた際、小笠原氏が林城館にあった純白の牡丹を兎川寺に託したものとのこと。美しいですね。
GW連休中ということもあり、大変混雑していました。11時頃には松本城天守の観覧が40分待ちという状態に・・・早めの時間帯がおすすめです。
天守を中心にソメイヨシノやシダレザクラなど約300本が咲き誇る春もおすすめ↓
周辺観光スポット
パワースポットとして知られる四柱の大神が祀られる四柱神社↓
※徒歩で約5分
松本城主の水野氏から厚い保護を受けた玄向寺↓
※車で約15分
駐車場
松本城周辺には多くの有料駐車場がありますので、特に心配はないと思います。市営駐車場で普通車が停められるところは、市営開智駐車場と市営松本城大手駐車場(立体)です。いずれも松本城までは徒歩5~10分程度の場所です。
市営以外の駐車場もそれほど料金差はありませんので、どこでもアクセスが良いところを選べば大丈夫です。
補足情報・アクセス
住所 長野県松本市丸の内
アクセス 車 松本I.C.より15分
徒歩 JR松本駅より20分
駐車場 あり(有料)
料金 駐車場 200円~300円/時間
観覧料 大人 700円
小中学生300円(小学生未満は無料)