玄向寺とは
玄向寺(げんこうじ)は、松本市にある浄土宗の寺院で、永禄4年(1561年)に開創された念佛寺が始まりと伝えられています。その後、寛永19年(1642年)に水野氏が松本城主になると厚い保護を受け、寛文9年(1669年)に女鳥羽山麓に水野家の廟所を構えるにあたり玄向寺と名を改めて現在に至ります。
参道には六地蔵尊・松本三十三番観音像・百体観音像などの石仏が並び、境内には樹齢400年の松・杉・銀杏の三巨木、その周辺には牡丹が咲きます。ぼたん寺としても知られる玄向寺の牡丹は、明治18年(1885年)に戒譽隆説和尚が植樹して以来、120種1350株の牡丹園となり毎年多くの観光客が訪れています。
玄向寺
仁王門
天候に恵まれたGWの序盤、玄向寺を訪問です。
元禄8年(1695年)、松本城主の水野氏が穂高神社の仁王像を移して建てた仁王門です。
仁王門の先には六地蔵尊と松本三十三番観音石像が並びます。

山門
山門を通って境内に入ります。
牛地蔵尊、当時の立月和尚が病気を患った際に身代わりとなってくれた牛の菩提を弔って境内に建立されたとのことです。
室町時代に建立された旧本堂が構えています。
令和2年(2020年)に樹齢400年を超える赤松の巨木が枯れてしまいましたが、その松の幹に松地蔵尊が祀られていますよ。

本堂
本堂に到着、平穏な日々と健康を祈ります。

玄向寺の本堂
観音堂
百体観音像が並ぶ参道を上っていくと現れる観音堂、中央に千手観音菩薩像、それを囲むようにして二千体を超える観音菩薩像が安置されているようです。
松本市街の先に見える残雪の北アルプスが美しいですね。

水野家廟所
こちらは松本市内で最古の鳥居とのことです。
水野家廟所、高さ3mを超える五輪塔9基が立ち並び、周囲には一族の供養塔もあります。水野忠清公夫妻、2代忠職公夫妻、3代忠直公夫妻、4代忠周公夫妻、5代忠幹が祀られており、松本市の特別史跡に指定される貴重なものです。

松本市の特別史跡・水野家廟所
120種1350株の牡丹が見事に咲き誇る↓

周辺観光スポット
姫路城/彦根城/犬山城/松江城とともに国宝に指定され、黒漆塗りが美しい松本城↓
※車で約15分

パワースポットとして知られる四柱の大神が祀られる四柱神社↓
※車で約15分

駐車場
玄向寺には第一駐車場~第三駐車場と新駐車場があります。第一駐車場~第三駐車場は仁王門横を通る参道沿いに合計40台強、新駐車場は県道284号沿い(仁王門横)に37台の駐車が可能です。おすすめは新駐車場ですが、どの駐車場も遠くない場所ですので停めやすいところで良いかと思います。
補足情報・アクセス
住所 長野県松本市大村
アクセス 車 安曇野I.C.より25分
松本I.C.より30分
塩尻北I.C.より35分
駐車場 あり
料金 なし(協力金あり)