台城公園(大島城跡)とは
台城公園(だいじょうこうえん)とは、松川町の史跡に指定されている大島城の跡地で、天竜川を見下ろす高台にある公園です。
大島城(おおしまじょう)は、平安時代末期に当時の大島町を支配していた豪族の大島氏により、天竜川へ突き出した攻められにくい土地を活用して築かれました。その後、戦国時代の天文23年(1554年)に伊那郡を攻めてきた武田信玄によって支配され、元亀2年(1571年)に大規模で複雑な形に大改修された歴史があります。その11年後の天正10年(1582年)、織田軍の甲信侵攻により落城しています。
現在はツツジの名所としても知られてており、春には約5000株のキリシマツツジが公園内を鮮やかに染めます。
台城公園(大島城跡)
馬出
ツツジが見頃を迎える中、台城公園(大島城跡)を散策します。
駐車場からすぐ近くに馬出があります。城の出入口である虎口を守るためのものですよ。
三の丸
二の丸の西側にあるのが三の丸です。
L字の形をしており、二の丸の西から南を取り巻くように構えています。三の丸の南西には櫓台跡があり、ここから城の北側・西側・南側を見張っていたとされています。
新緑に囲まれる大島城の三の丸
二の丸
三の丸と土橋でつながる二の丸馬出と堀です。三の丸が増築される前は、ここが城の外堀となっていたようです。
本丸の西側にあるのが二の丸です。本丸よりも一回り小さい正方形をしていますよ。
新緑に囲まれる大島城の二の丸
二の丸に残る櫓台跡、ここから城の北側を見張ったようです。
本丸
北・東・南側は天竜川が流れる断崖絶壁で、攻められにくい構造になっている本丸です。
発掘調査で陶磁器や古銭、建物跡などが発見されています。また、炭になった米が大量に出土したことから、武田軍が敗走する際に火を放ったとされています。
新緑に囲まれる大島城の本丸
本丸の東側にある藤棚、紫色の花びらがきれいですね。
本丸北側からの眺望、天竜川や周辺地域を見下ろせる高台にあるのが分かりますよね。
井戸跡
本丸北側から崖下に井戸跡があります。
城の生命線にもなる飲料水を確保した井戸は、当時の石組みのまま残されていますよ。城の外側から見えないように高い土塁で囲われています。
井戸跡のすぐ近くに姫観音が立ちます。
織田軍の甲信侵攻により落城した際、黄金の鶏を抱いてこの井戸に身を投げたお姫様を供養して建立されたとのことです。
ツツジの名所としても知られ5000株が公園内を染める↓
駐車場
台城公園入口に駐車場があります。整備された広い駐車場ですので安心して駐車できます。
補足情報・アクセス
住所 長野県下伊那郡松川町元大島
アクセス 車 松川I.C.より15分
座光寺スマートI.C.より20分
徒歩 JR山吹駅より20分
駐車場 あり
料金 なし