高島城とは
高島城(たかしまじょう)は、天正18年(1590年)に豊臣秀吉の家臣である日根野織部正高吉により設計され、慶長3年(1598年)に完成しました。この難攻不落の水城は、諏訪湖の水が城の石垣に迫り、湖上に浮いて見えたことから「諏訪の浮城」とも呼ばれています。以降、初代頼水~10代忠礼までの270年間、諏訪氏の居城となった歴史があります。
明治4年(1871年)に廃藩置県により封建制のシンボルである城郭の撤去が決定、明治8年(1875年)には天守閣が撤去されました。その後、本丸跡が高島公園として一般に開放され、さらに地域住民の熱い想いで昭和45年(1970年)には天守閣が復元されています。
また、日本城郭協会が定めた日本100名城に続く、続日本100名城にも選定されています。
高島城
川渡門
梅雨明け後の湿度の高い夏日、高島城を訪問です。
こちらは本丸の諏訪湖側に設けられていた川渡門、城が湖に面していた頃は、ここで船に乗ることができたようです。現在は三之丸御殿の裏門が移築されています。
諏訪護国神社
明治35年(1902年)に諏訪招魂社として設立された諏訪護国神社、明治~昭和の戦没者が祀られているようです。
高島公園
本丸御殿が建っていた場所は、現在は庭園となっています。いい雰囲気ですよね。
こちらは諏訪市の天然記念物に指定される推定樹齢140年(市内最古)を超える高島城のフジです。見頃を迎える5月は見事。
角櫓
当時は3つの角櫓が建てられていたようですが、その中で復元されたものがこちらです。
また、右側に植えられている高島城のキハダは樹齢150年で、諏訪市の天然記念物に指定されています。このキハダは薬用として城内に植栽・使用されていたと考えられています。
落ち着きのある周辺の景観がとてもいいですよ。
天守閣
高島城の天守閣が見事ですね。
天守台(石垣):12.5m、天守:20.2m、鯱は1.7mの大きさで250kgもあるようです。
堂々と立つ高島城の天守閣
天守閣内部は、1階:郷土資料室・企画展示室、2階:高島城史料室(撮影禁止)、3階:展望テラスとなっていますよ。
※入場料:大人 310円、子ども 150円
東側展望テラスからの眺望、快晴の日には真ん中辺りに富士山も見えるようです。
堀と石垣
本丸の表門にあたる冠木門、現在は楼門が復元されています。
築城当時の石垣は、自然石を加工せずに積み上げた野良積だったようです。天明6年(1786年)の大掛かりな補修により大部分が整備されましたが、現在も一部が残されています。こちら、高島城本丸の堀と石垣は諏訪市の史跡に指定されています。
高島城本丸の堀と石垣、冠木橋
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駐車場
高島城の西側に駐車場があります。普通車14台が駐車可能な小さめの場所となります。
補足情報・アクセス
住所 長野県諏訪市高島
アクセス 車 諏訪I.C.より15分
岡谷I.C.より25分
徒歩 JR上諏訪駅より15分
駐車場 あり
料金 天守閣入場料:大人 310円、子ども 150円