豆知識

【豆知識】桜の主な種類と特徴

桜とは

とは、バラ科・サクラ属の樹木です。主に北半球の温帯に広く分布しており、その中でもアジア地域(特に日本)に美しい花を咲かせる種類が多くあります。古くから和歌(万葉集など)や絵画に用いられるなど、日本人に親しまれてきました。

桜は日本の国花でもあります。国花とは「国民から愛好・尊重され、その国を象徴する花」、納得ですよね。皇室やパスポートの紋章に菊が使用されていることから、菊が国花と思われることもありますが、実は桜と菊の両方が日本の国花です。

ちなみに、桜の花言葉は「精神の美」「優美な女性」です。

 

主な桜の種類

エドヒガン(江戸彼岸)

花びら 5枚
花色 淡紅色
花径 小輪(1.5-2.5cm)
咲き方 一重咲き
開花時期 早め

エドヒガン(江戸彼岸)とは、本州・四国・九州の山地に分布している桜です。名前の由来は春の彼岸頃に花を咲かせるところからきており、ソメイヨシノなどと比較すると若干早咲きの桜です。様々な品種の母種でもあり、ソメイヨシノの片親としても知られています。

日本三大桜のひとつでもある、山高神代桜(樹齢2000年)や根尾谷淡墨桜(樹齢1500年)のように長寿なところが大きな特徴です。また、葉より先に花が咲くこと、山のようにこんもりとした樹形も特徴のひとつです。

ソメイヨシノ(染井吉野)

花びら 5枚
花色 淡紅色~白色
花径 中輪(3.0-4.0cm)
咲き方 一重咲き
開花時期 普通

ソメイヨシノ(染井吉野)とは、北海道北東部や奄美地方・沖縄を除く全国に分布する桜で(日本の桜の約80%を占める)、オオシマザクラとエドヒガンを交配させて生まれた日本固有の品種とされています。名前の由来は、江戸時代末期に染井村の植木職人によって育てられた桜が、吉野桜と称されて広まったことからきています。

エドヒガンと同様に葉より先に花が咲くため見栄えの良さが特徴です。また、春に話題となる「桜前線」は、ソメイヨシノを基準にして開花予想されています。

カンヒザクラ(寒緋桜)

花びら 5枚
花色 濃紅色
花径 小輪(1.5-2.5cm)
咲き方 一重咲き
開花時期 早い

カンヒザクラ(寒緋桜)とは、中国南部~沖縄にかけて分布する桜で、特に沖縄で桜といえばカンヒザクラが一般的です。別名が数種類あり、ヒカンザクラ(緋寒桜)やガンジツザクラ(元日桜)、タイワンヒザクラ(台湾緋桜)とも呼ばれます。早咲きの桜として知られるカワヅザクラの片親でもあります。

濃紅色の花が釣鐘状に垂れ下がり、花びらは散らずに花ごと落ちるのが特徴です。沖縄ではソメイヨシノの代わりとして桜の開花予想に使われています。

オオシマザクラ(大島桜)

花びら 5枚
花色 白色
花径 大輪(3.0-5.0cm)
咲き方 一重咲き
開花時期 普通

オオシマザクラ(大島桜)とは、伊豆大島をはじめとする伊豆諸島や房総半島を中心に分布する桜で、日本固有の品種です。ソメイヨシノやカワヅザクラの片親としても知られます。

葉を付けるのと同時に花を咲かせるのが特徴で、成長が早く丈夫な桜でもあります。伊豆大島にある大島のサクラ株は現存するオオシマザクラの中で最古(樹齢800年以上)で、特別天然記念物に指定される貴重なものです。また、桜餅を包む塩漬けの葉は、一般的にオオシマザクラの葉が使われています。

ヤマザクラ(山桜)

花びら 5枚
花色 淡紅色~白色
花径 中輪(2.5-3.5cm)
咲き方 一重咲き
開花時期 遅め

ヤマザクラ(山桜)とは、本州(宮城より西)・四国・九州に分布する桜で、古くから和歌などで親しまれてきた日本固有の品種です。名前の由来は、山に咲く桜からきています。

葉を付けるのと同時に花を咲かせること、また長寿なところが特徴です。ソメイヨシノが終わった頃に見頃を迎え、古くはお花見の桜といえばヤマザクラが有名だったようです。「西の吉野、東の桜川」と並び称される桜の名所として、吉野山や磯部桜川公園が有名です。

オオヤマザクラ(大山桜)

花びら 5枚
花色 淡紅色~濃紅色
花径 大輪(3.0-4.5cm)
咲き方 一重咲き
開花時期 遅め

オオヤマザクラ(大山桜)とは、北海道・東北・中部を中心に分布する寒冷地を好む桜です。別名エゾヤマザクラ(蝦夷山桜)やベニヤマザクラ(紅山桜)とも呼ばれます。名前の由来は、ヤマザクラよりも花や葉が大きいことからきています。

ヤマザクラと同様に葉を付けるのと同時に花を咲かせ、赤みの強い若葉が特徴です。また、紅葉が美しいことでも知られます。

ヤエザクラ(八重桜)

花びら 6枚以上
花色 品種により様々
花径 品種により様々
咲き方 八重咲き
開花時期 遅め

ヤエザクラ(八重桜)とは、花びらが重なって咲くように見える八重咲きの桜の総称で、別名ボタンザクラ(牡丹桜)とも呼ばれます。多くの品種があり、花色・花径・開花時期なども様々です。歴史はとても古く、平安時代に詠まれた短歌にも用いられています。

葉を付けるのと同時に花を咲かせ、特に八重咲きでボリュームのある花びらが特徴です。ソメイヨシノが終わった頃に開花が始まり、比較的長い期間楽しむことができます。

マメザクラ(豆桜)

花びら 5枚
花色 淡紅色~白色
花径 小輪(1.5-2.5cm)
咲き方 一重咲き
開花時期 普通

マメザクラ(豆桜)とは、関東から中部地方(特に富士山麓や箱根周辺)の山地に分布する桜で、日本固有の品種です。別名フジザクラ(富士桜)やハコネザクラ(箱根桜)とも呼ばれます。名前の由来は、他の品種と比較して樹高や花が小さいことからきています。

樹高が低く、花径も小ぶりで下向きに咲くのが特徴です。

カワヅザクラ(河津桜)

花びら 5枚
花色 濃紅色
花径 大輪(3.0-4.5cm)
咲き方 一重咲き
開花時期 早い

カワヅザクラ(河津桜)とは、静岡県河津町を中心に関東より西に分布する桜で、早咲きの桜としても有名です。カンヒザクラとオオシマザクラの交配により生まれた品種とされています。名前の由来は、原木が発見された河津町からきています。

濃紅色で大輪の花びら、他の品種と比較して花期が約1ヵ月と長いことが特徴です。

シダレザクラ(枝垂れ桜)

花びら 5枚
花色 淡紅色~濃紅色
花径 小輪(2.0-3.0cm)
咲き方 一重咲き~八重咲き
開花時期 早め

シダレザクラ(枝垂れ桜)とは、柳のように枝が垂れる桜の総称で、本州・四国・九州に分布している桜です。様々な品種がありますが、一般的にはエドヒガンの枝が下に垂れるものを指します。糸を垂らすようにも見えるため、別名イトザクラ(糸桜)とも呼ばれます。

エドヒガン同様に長寿で葉より先に花が咲くところが特徴で、枝が垂れる姿の優美さも魅力です。日本三大桜のひとつでもある三春滝桜(樹齢1000年以上)などが有名です。

 

長野県内の名所

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まとめ

暖かい日が続く今日この頃、もうすぐ桜の季節到来ですね。桜には様々な種類・特徴がありますので、それぞれに魅力が感じられると思います。

今回紹介したもの以外にも、珍しい種類の桜が存在します。長野県内では、高遠城址公園(伊那市)のタカトウコヒガンザクラ、麻績の里(飯田市)の半八重枝垂れ紅彼岸桜など。

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