定勝寺とは
定勝寺(じょうしょうじ)とは、大桑村にある臨済宗の寺院で、嘉慶年間(1387~1389年)に木曽家第11代・源親豊公が木曽川辺りに開創したと伝えられています。その後、木曽川の洪水により3回の流出があり、慶長3年(1598年)に現在地へ移築された歴史があります。木曽三大寺(定勝寺・興禅寺・長福寺)の中でも最古稀です。
また、多くの文化財が残ることでも知られ、本堂、庫裏、山門は桃山風の貴重な建築物として国の重要文化財に、絹本著色補陀落山聖境図など美術品6点が県宝に指定されています。本堂には東洋一の木曽ヒノキ製「定勝だるま」もあります。
四季折々の風景も魅力のひとつで、春には樹齢400年の定勝寺のシダレザクラが美しく咲き、秋が深まると山門周辺が鮮やかな赤色や黄色に染まります。
定勝寺
山門
快晴ですが日陰はとても寒い朝、定勝寺を訪問です。
江戸中期の万治4年(1661年)に造られた四脚門・切妻造・檜皮葺の定勝寺山門は国の重要文化財に指定されています。奥に広がる紅葉も含めて風情を感じさせます。
紅葉の定勝寺山門(国重要文化財)
花の彫刻も美しいですね。反対側には鮮やかな色彩の獅子が描かれていますよ。
本堂・庫裏
ギリギリ太陽の日が当たってきた定勝寺本堂、平穏な日々と健康を祈ります。こちらも国の重要文化財に指定されており、拝観料300円で中に入ることができるようです。今回は時間がなかったので残念ながらパス・・・
定勝寺本堂(国重要文化財)
こちらの立派な建物は定勝寺庫裏、江戸前期の承応3年(1654年)に造られた桁行21.9m・梁間14.0mの建築物で国の重要文化財に指定されています。庫裏とは食事を準備する場所(台所)または住職や家族が住む場所のことです。
定勝寺庫裏(国重要文化財)
境内
境内の雰囲気はとてもいいのですが、太陽の日が当たればもっと良くなると思います。
庫裏の前には鶴亀蓬莱庭園が広がります。この庭園は鶴と亀を表現したもので、桃山時代末期~江戸時代初期に見られる庭の様式や石組手法などを表したものとのことです。新緑の季節になると美しい風景が広がりそうです。
庫裏の奥には鐘楼もありますよ。
水舟
定勝寺の周辺は旧中山道の宿場町(須原宿)として栄えた歴史があります。今でも至る所に水舟(サワラをくりぬいて作った水場)があり、水舟の里とも呼ばれています。
紅葉シーズンが特におすすめ↓
周辺観光スポット
国の重要文化財に指定される鎌倉時代の貴重な社殿建築が残る白山神社↓
※車で約5分
木曽八景や日本五大名峡のひとつ寝覚の床↓
※車で約15分
エメラルドグリーンの清流が美しい阿寺渓谷↓
※車で約25分
駐車場
定勝寺を訪問した際は駐車場を発見できず、県道265号の路肩に数台分のスペースがあったためこちらに停めさせていただきました。後で調べたところ、境内の右手を上る道沿いに定勝寺の駐車場があるようです。
補足情報・アクセス
住所 長野県木曽郡大桑村須原
アクセス 車 中津川I.C.より50分
伊那I.C.より60分
塩尻I.C.より80分
徒歩 JR須原駅より10分
駐車場 あり
料金 なし(拝観料300円)