光前寺とは
光前寺(こうぜんじ)は、不動明王を本尊として貞観2年(860年)に本聖上人により開基されました。長野県内屈指の大寺で、県内唯一の名勝庭園、霊犬早太郎伝説や光苔の寺としても有名、南信州随一の祈願霊場として信仰されています。
※霊犬早太郎伝説についてはHP参照
本堂の前庭と本坊客殿奥の庭園、仁王門から三門・本堂へと続く直線状の伽藍配置、それらを囲む木々など境内全域約6.7haが光前寺庭園として国の名勝に指定されています。その中でも本坊客殿奥は築山泉水庭園で、阿弥陀仏が極楽浄土から来迎した姿を表現しようとした極楽浄土の庭園ともいわれています。
また、光前寺のしだれ桜も有名です。仁王門から大講堂付近を中心に植えられている約70本の枝垂れ桜、さらに光前寺住職が先代から育ててきた「光前寺不動滝桜」や「鐘楼の古木桜」など、古いものは樹齢200年になります。
光前寺
仁王門
第二駐車場から徒歩1分、仁王門に到着です。
寺院を守護する金剛力士像が安置されています。
桜の季節はこの辺り一面が見事に色付きますよ↓

杉並木参道
樹齢300年以上といわれる杉の古木が並ぶ杉並木参道は、厳かな雰囲気がありますよね。

樹齢300年以上の杉並木参道
参道の途中に苔の古道があります。道全体が苔で完全に覆われています・・・すごい。
※苔の古道は立入禁止

光苔
光前寺は光苔の寺としても有名です。
参道両側にある石垣の石の間で、日の光を反射して神秘的に光る光苔、4月中旬~10月下旬に見られます。角度によって見える場合もあますので、ぜひ探してみてください。

石垣の中で神秘的に光る光苔
三門
杉並木参道の奥には立派な三門が構えています。

三門の先、境内右側には樹齢700年の三本杉(霊木)や国の重要文化財に指定されている弁天堂もありますよ。
三重塔
三門を通過して左手に現れる三重塔がとても美しいですね。こちらは長野県の県宝です。
高さは約17m、南信州唯一の三重塔で、内部には五智如来が安置されています。

県宝・三重塔と霊犬早太郎の石像
三重塔の奥には霊犬早太郎のお墓があり、手前側には早太郎の石像が佇んでいます。
本堂
本堂前の池庭、水面に写り込んだ木々が美しいですね。
本堂に到着、平穏な日々と健康を祈ります。本堂の左奥には延命水がありますよ。
また、絹本著色十二天像と絹本著色地蔵十王図が長野県の県宝に指定されています。
客殿/築山泉水庭園
帰り際に客殿に立ち寄りました。
※拝観料:大人 500円(中学生以下無料)
客殿の中には様々な宝物があり、それぞれに様々な歴史を持つ大変貴重なものです。
※客殿内は撮影禁止
青や紫の色鮮やかなあじさいの花が浮かべられた花手水、とても美しいですね。
客殿の裏手にある築山泉水庭園、時が止まったかのような静寂の中で”無”になれそうです。

極楽浄土の庭園ともいわれる築山泉水庭園
桜の季節もおすすめ↓

境内のもみじが鮮やかに色付く秋の紅葉は見事↓

周辺観光スポット
江戸時代中頃の建築と推定され、東日本の民家としては最大級の旧竹村家住宅↓
※車で約3分

駐車場
駒ヶ根I.C.から県道75号を600mほど進み、光前寺通りへ左折します。そのまま道なりに進むと駐車場に到着です。第一駐車場~第三駐車場があります。光前寺通り沿いの右側に第三駐車場、仁王門前の左側に第二駐車場、仁王門を通過して右側に第一駐車場です。
第一駐車場か第二駐車場が近くて便利です。ただ、どの駐車場でも距離は大きく変わりませんので、停めやすいところで良いと思います。
補足情報・アクセス
住所 長野県駒ケ根市赤穂
アクセス 車 駒ヶ根I.C.より5分
駐車場 あり
料金 なし