阿寺渓谷とは
阿寺渓谷(あてらけいこく)とは、「阿寺ブルー」と称されるほどに美しいエメラルドグリーンの清流が魅力の渓谷です。また、阿寺川両岸には木曽五木が育ち、滝や淵などのスポットが点在しています。
四季折々の表情を見せる中でも、流れる水の美しさは格別です。
阿寺渓谷は、観光地として整備された場所ではなく、自然のありのままの姿を残している場所です。渓谷の自然を後世に伝えるために施行されている「阿寺渓谷における自然環境の保全等に関する条例」について、訪問前にHPをご確認ください。
阿寺渓谷
千畳岩
阿寺渓谷入口~阿寺渓谷キャンプ場まで約6.3km、往復で約12.6kmの距離になります。手軽に楽しみたい方は駐車場付近から吊り橋を渡る遊歩道1.2kmのコースがおすすめです。
今回は島木赤彦歌碑駐車場から千畳岩まで下り、そこから徐々に上って阿寺渓谷キャンプ場(美顔水)まで散歩して駐車場に戻りました。久々に歩いたので足がパンパンです・・・
千畳岩(せんじょういわ)、この岩の下で耳を澄ますと、谷川の音が反響して、あたかも頭上に渓流がほとばしっているような錯覚を受けるようです。
![阿寺渓谷_千畳岩](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2021/05/aterakeikoku_senjoiwa-800x533.jpg)
森林鉄道跡
昭和41年(1966年)に廃止されるまで、約50年に渡って木材を運搬していた森林鉄道(ボールドウィン製のミニSL)。
線路内は立入禁止ですので、道路沿いからの眺めです。歴史を感じますよね。
![阿寺渓谷_森林鉄道跡](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2021/05/aterakeikoku_shinrintetsudoato-800x533.jpg)
雨現の滝
雨現の滝(うげんのたき)、阿寺川右岸の岩肌にあり、雨が降ると現れる滝です。
ちょうど前日が雨でしたので、運が良かったのでしょうか。結構遠くにあるので、これが手持ちカメラのズーム限界です・・・
![阿寺渓谷_雨現の滝](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2021/05/aterakeikoku_ugennotaki-800x533.jpg)
狐ヶ淵・狸ヶ淵
よく人を化かしたと伝えられる狐や狸が、己の「化身」の出来栄えを鏡の代わりに映していたといわれ、狐ヶ淵・狸ヶ淵と名付けられました。
道路沿いから木々の間を下りていく道がありますので、すぐ目の前で見ることができます。新緑の中、エメラルドグリーンに輝く清流がきれいですよ。
![阿寺渓谷_狐ヶ淵・狸ヶ淵](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2021/05/aterakeikoku_kitsunegafuchi_tanukigafuchi-800x533.jpg)
エメラルドグリーンに輝く狐ヶ淵・狸ヶ淵
犬帰りの淵
猟師が連れていた犬が、この険しい断崖絶壁を恐れて渡ることができず、引き返したと語り継がれるところから、犬帰りの淵といわれています。
道路沿い(橋の上)から見ることができます。また、少し狭い道ですが木々の間を下りていき、橋の下辺りから眺めることもできます。息を呑むような美しさです。
![阿寺渓谷_犬帰りの淵](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2021/05/aterakeikoku_inugaerinofuchi-800x533.jpg)
断崖絶壁の中にある犬帰りの淵
六段の滝
対岸の木々の中にある六段の滝、実際に見えるのは3段くらいまでですが・・・
写真は道路沿いからの撮影ですが、島木赤彦歌碑駐車場付近の吊り橋からの遊歩道を進むと、間近に見ることもできます。
![阿寺渓谷_六段の滝](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2021/05/aterakeikoku_rokudannotaki-800x533.jpg)
熊ヶ淵
この辺りは熊の出没が多く、ときには親子連れでこの淵に浸って水遊びをしていたことから熊ヶ淵と呼ばれるようになりました。
道路沿いから木々の間を下りていく道がありますので、すぐ目の前で見ることができます。清流の透明度が素晴らしいです。
![阿寺渓谷_熊ヶ淵](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2021/05/aterakeikoku_kumagafuchi-800x533.jpg)
水底が透けて見えるほど美しい熊ヶ淵
牛ヶ淵
牛の姿に似ていることから、牛ヶ淵と名付けられたようです。渓谷随一の蒼く深い淵です。
こちらも道路沿いから木々の間を下りていく道があり、そこから眺めることができます。
![阿寺渓谷_牛ヶ淵](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2021/05/aterakeikoku_ushigafuchi-800x533.jpg)
渓谷随一の蒼く深い牛ヶ淵
吉報の滝
吉報の滝(きっぽうのたき)、この滝の音がよく聞こえる日は郷から「良い知らせ」が届き、泊まり込みで働いていた山人たちの生活の慰めとなっていたようです。
道路沿いからの眺め、木々に隠れてしまい全体を見ることはできませんが。。
![阿寺渓谷_吉報の滝](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2021/05/aterakeikoku_kipponotaki-800x533.jpg)
美顔水
昔々、山役人たちの奥方が見違えるほど色白の美人になって帰ってくるので、その訳を聞くと、この清水を使っていたとのことです。そこから美顔水と呼ばれるようになりました。
阿寺渓谷キャンプ場の中にあります。
![阿寺渓谷_美顔水](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2021/05/aterakeikoku_bigansui-800x533.jpg)
- 歩きやすい運動靴
(山道、坂道、階段などあり) - 重ね着できる服を持参
(歩くと暑いが、立ち止まると涼しい) - 軽食、飲料水の持参(脱水症状に注意)
- 携帯電話の電波は届きません
紅葉シーズンの阿寺渓谷もおすすめ↓
![阿寺渓谷_紅葉](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2021/11/aterakeikoku-koyo_ic-1-320x180.jpg?v=1636206376)
周辺観光スポット
数ある木曽路の渓谷の中でも特に美しいといわれる柿其渓谷↓
※車で約30分
![柿其渓谷_新緑_牛ヶ滝](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2022/05/kakizorekeikoku_ic-320x180.jpg?v=1651918100)
日本の滝百選に認定される無数の瀑布が見事な田立の滝↓
※車で約50分
![田立の滝_天河滝](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2022/05/tadachinotaki_ic-320x180.jpg?v=1653791733)
駐車場
島木赤彦歌碑駐車場
国道19号から阿寺渓谷入口の交差点で曲がり、木曽川沿いを上り、あてら橋を渡ります。その後は、道なりにサファイヤロードを進んで行くと、右手に駐車場があります。
※森林環境整備推進協力金:100円(目安)
- 慎重な運転、対向車・歩行者注意
(山道、道幅狭い、落石)
シャトルバス
夏季は車両進入規制があります。渓谷内へはマイカーで行けませんので、フォレスパ木曽周辺の第1駐車場~第5駐車場をご利用ください。第2駐車場からシャトルバスが出ています。
※駐車料金:500円/日
※シャトルバス:大人 1,000円、子ども 500円(往復)
補足情報・アクセス
住所 長野県木曽郡大桑村野尻
アクセス 車 中津川I.C.より55分
飯田山本I.C.より65分
伊那I.C.より85分
徒歩 JR野尻駅より30分
駐車場 あり
料金 なし