寝覚の床とは
寝覚の床(ねざめのとこ)とは、花崗岩地帯が木曽川の流れによって削られて姿を現した景勝地です。木曽八景のひとつで、日本五大名峡のひとつとしても知られています。
大正12年(1923年)に国の名勝に指定され県立公園として管理されてきましたが、令和2年(2020年)に中央アルプス国定公園へ昇格しています。
また、浦島太郎伝説も有名です↓
竜宮城での夢のような日々から現実に帰ってきた浦島太郎は、やがて諸国漫遊の旅路に出ます。その途中で寝覚の床の風景を気に入り、そこで魚釣りをしたり、竜宮城の巻物を参考に仙薬を作って地元の住民に分け与えながら暮らしていました。
あるとき、竜宮城から玉手箱を持ち帰ったことを思い出します。決して開けてはならないと忠告されていましたが、ついに玉手箱を開けてしまいました。すると中から紫色の煙が立ち上がり、たちまち300歳の姿に・・・やがて寝覚の床から姿を消してしまいました。そして寝覚の床には人知れず弁財天の像が残されており、これを祀って建立されたのが臨川寺といわれています。
※詳細は上松町観光サイト参照
寝覚の床
寝覚の床
町営駐車場から看板に沿って遊歩道を歩きます。
新緑の木々がきれいですね。前日の雨で地面が湿っていて、若干滑りやすいですが。
5分ほど歩くと、少し遠くに寝覚の床が!この自然の力には圧倒されますよね。
浦島太郎伝説の地・寝覚の床
ゴツゴツした岩から岩へ、浦島堂を目指して進んで行きます。大きい岩は人の体の何倍も!なかなか険しい道のりで、コース取りに加えてバランス感覚も必要です。
- 歩きやすい運動靴
- 岩場のため細心の注意を払って一歩ずつ
- 決して無理をしない(足場が悪い)
浦島堂周辺の岩からは多くの松が生えています。岩から松って・・・凄いですね。
やっとのことで浦島堂に到着です。苦労してたどり着いたので、何かいいことがありそう。
帰りも同じように岩場を転々としながら進んでいきます。
長年に渡って浸食されてきた花崗岩、その間を流れる木曽川は風情がありますね。
石の彫刻
寝覚の床の近くに寝覚の床美術公園があります。
石の彫刻も見事ですね。
裏寝覚
木曽川の自然がそのまま残る裏寝覚を目指して、遊歩道を歩いていたのですが・・・
「土砂崩れ・落石のため遊歩道は通行できません」との表示が、残念ながら通行止でした。
森林鉄道
最盛期には東京~大阪間に匹敵する540kmに及び、木曽ヒノキをはじめとする木材の運搬や、住民の生活に貢献してきたとのこと。そして昭和50年(1975年)を最後に約60年に渡って活躍した森林鉄道(林鉄)は、その歴史に幕を閉じたとのことです。
約60年に渡って活躍した森林鉄道
周辺観光スポット
森林浴発祥の地としても知られる赤沢自然休養林↓
※車で約35分
駐車場
町営駐車場
国道19号沿い、寝覚の床信号機から700mほど南方向に進んだところ(登坂車線下)にあります。看板はあるのですが、少し分かりにくいので注意して進んでください。
※駐車料金:無料
寝覚の床入口駐車場
国道19号沿い、寝覚の床信号機のすぐ近くにあります。臨川寺(りんせんじ)を経由して寝覚の床を観光する場合は最も近い駐車場となります。
※駐車料金:500円/日
※臨川寺拝観料:200円
補足情報・アクセス
住所 長野県木曽郡上松町
アクセス 車 伊那I.C.より55分
中津川I.C.より60分
徒歩 JR上松駅より50分
駐車場 あり
料金 なし