鈴岡城址公園とは
鈴岡城址公園(すずおかじょうしこうえん)とは、鈴岡城の跡地で長野県の史跡に指定されている場所です。鈴岡城の始まりは不明なことが多いようですが、南北朝時代に小笠原宗政が築いたとされています。
15世紀後半に小笠原政秀が在城してからは、伊賀良庄(信濃国伊那郡にあった荘園)と信濃守護職を巡って松尾小笠原家と争い、明応2年(1493年)と天文23年(1554年)に松尾小笠原家に攻められて落城しました。その後、天正18年(1590年)に松尾城が廃城となるまでは、その支城となったともいわれています。
鈴岡城址公園は明治45年(1912年)に消防組の演習地と運動場を兼ねて開園され、都市公園としては長野県内最古といわれています。また、約1000株のツツジが咲く春の風景は見事で、公園内を鮮やかに染めます。
鈴岡城址公園
二の丸
梅雨の合間の夏日、鈴岡城址公園を訪問です。
第一駐車場の近くにある東屋、木々に囲まれて涼しげですね。
反対側には二の丸(二郭)がありますよ。
約110m×約110mの広さで現在は運動広場・遊具広場となっています。お子様連れの家族が多く、遊具で楽しそうに遊んでいましたので、写真撮影は遠慮しました。
本丸
二の丸から堀を越えると本丸(主郭)があります。
約80m×約45mの広さで、鈴岡城の重要な建物があったと考えられている場所です。
木々の緑が美しい本丸(主郭)
本丸の東側には東屋と展望台がありますよ。眼下に天竜川周辺地域が一望できます。
ひょうたん池と呼ばれる池も、水はありませんでしたが・・・
出丸
本丸の北側に位置するのが出丸です。
本丸と出丸の間にある堀切、二の丸を隔てる内堀と合流して縦堀となり、毛賀沢川へと繋がっているようです。現在は幅19m・深さ6mですが、当時はもっと深かったとのこと。
出丸の一角でひっそりと咲く紫色の花がかわいらしいですね。
出丸展望台からの眺望、松尾城(松尾城址公園)や周辺地域を望むことができます。
展望台横の園路を歩いていくと毛賀沢水路橋があります。
こちらの橋を渡った先には、当時分立して争ったとされる松尾城址公園がありますよ。
約1000株のツツジが咲く春の風景がおすすめ↓
周辺観光スポット
遊歩道で繋がる長野県史跡指定の松尾城址公園↓
駐車場
鈴岡城址公園には第一駐車場~第四駐車場があります。十分な台数が駐車できますので、特に困ることはないかと思います。どこも大差はないのですが、第四駐車場がおすすめです。
補足情報・アクセス
住所 長野県飯田市駄科
アクセス 車 飯田I.C.より10分
徒歩 JR駄科駅より30分
駐車場 あり
料金 なし