高遠城址公園とは
高遠城址公園(たかとおじょうしこうえん)とは、国の史跡・日本100名城に選定される高遠城の跡地で、桜の名所としても全国的に有名な公園です。
高遠城(たかとおじょう)の建築年代は不明ですが、高遠氏が拠点にしていた城と考えられています。戦国時代には武田信玄の侵攻により城を奪われ、南信濃支配の拠点として天文16年(1547年)には高遠城の改修が行われました。そして約35年に及ぶ支配の後、天正10年(1582年)に織田軍との壮絶な戦いがあり落城した歴史があります。
特に長野県の天然記念物に指定される約1500本のタカトオコヒガンザクラが咲き誇る風景は見事で、「天下第一の桜」と称されるこちらの桜は日本三大桜の名所ともいわれています。全国屈指の名所であり、県内外から毎年約20万人もの観光客が訪れます。
高遠城址公園
二の丸
初夏の陽気となった休日、高遠城址公園を訪問です。
こちらの公園には、グランドゲート・北ゲート・南ゲートの3箇所の入口がありますが、今回は北ゲートから入ります。
北ゲート横には国の登録有形文化財に指定される高遠閣があり、その先が二の丸となります。木々の緑色が深まってきましたので、新緑の季節もそろそろ終わりかもしれません。
桜雲橋・問屋門
二の丸と本丸の間に架かる桜雲橋、桜の季節には人気の撮影スポットとなりますよ。
桜雲橋を渡った先にある問屋門、高遠城下本町の問屋役所にあった門です。昭和20年代に取り壊される際、町の有志が募金を集めて現在地に移築したとのことです。
新緑に包まれる問屋門
本丸
一面が緑色に染まる本丸、国の史跡で日本100名城に選定される高遠城の跡地です。
新緑に染まる高遠城の本丸跡
新城・藤原神社、織田軍の侵攻により最期を遂げた武田信玄の五男、仁科五郎盛信の霊を迎えて新城神として祀られています。また、城内には藤原社もありましたが、明治12年(1879年)に新城神と合祀して現在に至ります。
太鼓櫓、江戸時代には時の数だけ太鼓を打って知らせていたようです。戦後、三の丸にあった高遠高等学校で授業の開始・終了を知らせるために太鼓が使用されてきましたが、現在その太鼓は高遠町歴史博物館に展示されています。
残雪の中央アルプスの景観も見事ですね。
本丸から望む中央アルプス
南曲輪
本丸南側に位置する南曲輪、本丸とは堀内道、二の丸とは土橋でつながっていたようです。
南曲輪の一角には靖国招魂碑が立ちます。
法幢院曲輪
新緑に包まれる白兎橋を渡ります。この辺りはもみじが多く、紅葉シーズンが楽しみです。
法幢院曲輪、二の丸から堀内道で通じていた城内南端の場所で、東側には幅6m・全長170mの馬場が続いていたようです。かつては法幢院という寺院がありましたが、文禄元年(1592年)に桂泉院と改名して城外に移築されています。
園内では数人が散歩を楽しんでいただけで、のんびりと過ごすことができました。
「天下第一の桜」と称され、日本三大桜の名所ともいわれる桜の季節がおすすめ↓
約250本のもみじが鮮やかに色付く秋の紅葉もおすすめ↓
周辺観光スポット
伊那市街地西側の段丘上に位置する春日城跡地、春日公園↓
※車で約20分
駐車場
高遠城址公園のグランドゲート・北ゲート・南ゲート付近に駐車場があります。舗装された広い駐車場ですので、桜のシーズン以外は特に困ることはなさそうです。
補足情報・アクセス
住所 長野県伊那市高遠町東高遠
アクセス 車 伊那I.C.より30分
諏訪I.C.より45分
駐車場 あり
料金 なし