柿其渓谷とは
柿其渓谷(かきぞれけいこく)とは、数ある木曽路の渓谷の中でも特に美しいといわれる場所です。つり橋から上流8kmに渡って続く巨大な花崗岩と滝や淵など風景が美しく、四季折々に表情を変える渓谷美を楽しむことができます。
その中でも、恋路のつり橋から牛ヶ滝まで続く約300mの遊歩道がおすすめです。花崗岩をくりぬいて柿其川本流が落下する牛ヶ滝の眺めは絶景です。
ハイキングコースも整備されており、JR十二兼駅から牛ヶ滝まで4.5km、さらに林道を上って最終地点の忠兵衛峡までは6.5kmとなります。またその先には、健脚コースとして天然公園を経て日本の滝百選に選ばれる田立の滝まで歩くコースもあります。
柿其渓谷
恋路のつり橋
夏日予報が出ている晴天の中、柿其渓谷を訪問です。
まずは駐車場のすぐ近くにある恋路のつり橋、柿其川に架かる約35mの吊り橋です。新緑に包まれた風景がいい雰囲気ですね。
牛ヶ滝
柿其川沿いの遊歩道を歩いていくと、美しい黒淵が見えますよ。
展望台までの道のりは階段も多く、意外と足に来ますね・・・
展望台から眺める牛ヶ滝、花崗岩をくりぬいて柿其川本流が落下する風景が見事ですね。
花崗岩をくりぬいて落下する牛ヶ滝
ハナノキの巨木
牛ヶ滝から恋路のつり橋経由、看板に従って林道を目指します。この林道に辿り着くまでの山道が辛いこと・・・軽い登山をしているのかなと錯覚するくらいです。。
林道沿いには小さな滝が数ヵ所あり、不動岩といわれる岩もあります。そして牛ヶ滝から歩くこと35分、”ハナノキ 5分、ねじだる 15分”という看板を発見します。
林道から柿其川への急斜面を下っていくと、目の前にハナノキの巨木が現れますよ。
ねじだる
基本的に看板に従っていけば大丈夫ですが、ハナノキの巨木からさらに山道を歩きます。
途中で名無しの滝という看板を発見、その先に見える滝は名前がないとはいえ立派ですね。
名無しの滝から少し歩くとねじだるに到着です。
岩の上に乗って下を覗くと足がガクガク震えて・・・飲み込まれてしまいそうです。写真では迫力を伝えるのが難しいので、是非自分の目で見て感じていただければと思います。
自然の大迫力・ねじだる
宝剣岩
林道を10分ほど歩くと宝剣岩が見えてきますよ。
霧ヶ滝
宝剣岩から少しの場所に霧ヶ滝があります。
少し木に隠れてしまう部分もありますが、展望台からの眺めがいい感じですよね。水量の多いときは滝のしぶきが霧状に立ち込めるとのことです。
滝しぶきが霧状に立ち込める霧ヶ滝
虹ヶ滝
霧ヶ滝から林道を徒歩数分、虹ヶ滝に到着です。
残念ながら林道からは結構遠い場所にありますので、かなり小さく見える感じです。
新緑に囲まれる虹ヶ滝
雷の滝
林道をさらに歩いていきます。
虹ヶ滝から10分ほどの場所で箱淵という看板を発見・・・どこが箱淵か分かりませんが、周辺の景観はとてもきれいですよ。
少し歩くと猿の谷渡り橋があります。以前は渡れたのかもしれませんが、橋は大きく破損しており、通行禁止となっています。
さらに林道を歩いていくと、途中で溺石、カモシカ帰り、大垂と表示された場所も。ただ歩けど歩けど、なかなか雷の滝に辿り着かず、通り過ぎたのでは?と疑心暗鬼に。。
虹ヶ滝からかなり歩きましたが、ついに雷の滝に到着です。林道から斜面を下ると滝の目の前まで行くことができるのが魅力です。水しぶきが飛んできそうですね。
何段にも渡って流れ落ちる雷の滝
滅多に使わないスローシャッターで撮影、水が流れるような雰囲気が出せたかなと。
この先には忠兵衛峡もあるようですが、帰りの体力も考えてここまで・・・ランニングシューズを履いただけで、飲料水や食料を持たず完全に準備不足でした。坂道のせいか案内板に表示された距離よりも長く感じて、暑さで体力の消耗も早かったですね。
疲れましたがとてもいい運動になりました。
- 歩きやすい運動靴
(山道、坂道、階段などあり) - 軽食、飲料水の持参(脱水症状に注意)
- 携帯電話の電波は届きません
周辺観光スポット
エメラルドグリーンの清流が美しい阿寺渓谷↓
※車で約30分
日本の滝百選に認定される無数の瀑布が見事な田立の滝↓
※車で約45分
駐車場
林道恋路峠線沿い(恋路橋から南に400m程度の場所)に砂利の駐車場があります。トイレも併設されており、20台弱の駐車が可能です。こちらが満車の場合は、恋路のつり橋の下流側、もしくは恋路峠展望台にも駐車場があります。
※協力金あり(金額は気持ちで)
- 慎重な運転、対向車・歩行者注意
補足情報・アクセス
住所 長野県木曽郡南木曽町読書
アクセス 車 中津川I.C.より55分
飯田山本I.C.より65分
伊那I.C.より85分
徒歩 JR十二兼駅より60分
駐車場 あり
料金 なし(協力金あり)