小野のシダレグリとは
小野のシダレグリ自生地とは、標高950~1200mに及ぶ約3.4haの山腹に広がる800本以上のシダレグリ自生地です。幹周1mを超える大木だけでも約200本、最大で幹周4mになる巨木もあり、日本に4箇所ほどしか存在しない自生地の中でも最大規模です。
四季折々の姿を見せる中でも、樹形が分かる冬の景観は見事です。この独特の樹形は、突然変異により「しだれ」と「頂芽が数年で枯れて側芽が成長する」という2つの性質を併せ持つことで形成されたとのことです。
大正9年(1920年)に国の天然記念物に指定されています。
小野のシダレグリ
シダレグリ自生地
朝9時の気温-2℃と寒い中で小野のシダレグリ自生地を訪問です。
しだれ栗森林公園駐車場から道路沿いを下って徒歩3分弱、目の前にシダレグリの木々が広がります。シダレグリは火山活動の影響でシバグリが突然変異したものだそうです。
敷地内には古木も展示されています。シダレグリ自生地はロープ内立入禁止ですが、こちらの古木は間近で見られますよ。
天狗社、住んでいた天狗が祀られているのでしょうか。
「天狗の住む森」とか「魔女の住む森」という言葉がピッタリの不思議な風景ですね。国の天然記念物にも指定される大変貴重な場所で、800本以上のシダレグリが自生しているのは国内最大規模とのことです。
国内最大規模のシダレグリ自生地
古いシダレグリは樹齢400年とか樹齢500年になるともいわれています。また、幹周1mを超える大木だけでも約200本、最大で幹周4mになる巨木もあるようです。
自治体のHPによると、おすすめの訪問時期は春の芽吹きと冬の雪景色だそうです。雪をまとったシダレグリの姿が見られる時期にまた訪問したいですね。
天狗の住む森!?魔女の住む森!?
夏の風景
夏は葉が多くありますので、独特の樹形はよく見えません・・・
※2022年9月撮影
栗の木ですので、ちゃんと実が付いていますよ。
周辺観光スポット
国の天然記念物に指定される大蛇のような形の岩、横川の蛇石↓
※車で約25分
駐車場
しだれ栗森林公園駐車場
小野のシダレグリ自生地の近くに駐車場が整備されており約40台の駐車が可能です。過去に2回の訪問機会がありますが、特に混雑することはなさそうです。
※塩嶺王城パークラインは冬期間閉鎖(岡谷市側は通行不可)
補足情報・アクセス
住所 長野県上伊那郡辰野町小野
アクセス 車 岡谷I.C.より15分 ※冬季閉鎖
塩尻I.C.より25分
伊北I.C.より25分
駐車場 あり
料金 なし