仏法紹隆寺とは
仏法紹隆寺(ぶっぽうしょうりゅうじ)は、諏訪市にある真言宗の寺院で、仏法寺とも呼ばれます。大同元年(806年)に征夷大将軍坂上田村麿が諏訪大明神へ戦勝報告の際に、神宮寺と共に開基されたと伝えられています。
開山当初から天正年中までは諏訪大社社務という役職を務めるとともに、真言宗の修行と学問の道場(常法談林所)を務めました。また、江戸時代には諏訪高島藩の祈願所も務めています。大正時代に大火災に遭い、本堂・庫裡・金剛殿・回廊・開山堂が焼失しましたが、金剛殿と回廊以外は再建されて現在に至ります。
木造不動明王立像・木造普賢菩薩騎象像・絹本着色釈迦三尊十六善神画が県宝に指定されるなど多くの文化財が残ります。また、諏訪市の天然記念物に指定される仏法寺イチョウは、諏訪大社大祝庭の雌木と夫婦であるという伝説を持ちます。
仏法紹隆寺
山門
少しだけ暖かくなった日中、仏法紹隆寺を訪問です。
境内は石垣と塀で囲まれており雰囲気がありますよね。
諏訪大社上社神宮寺から移築された山門、青空を背景に山門と松が風情を感じさせます。
青空を背景にした山門と松
境内
境内に入ると亀の石像が構える手水舎があります。亀ってなかなか珍しいですよね。
こちらは聖天堂、享保6年(1721年)に高島城から移築されたもので、諏訪の大隅流建築で2番目に古い建築物です。
聖天堂の隣にあるのが成田堂、明治15年(1882年)に成田山新勝寺の分尊を勧請して建立されたとのことです。
本堂の左側には智映堂があります。元文元年(1736年)に禅定に入った修行僧「智映上人」が祀られています。
本堂に到着、平穏な日々と健康を祈ります。
仏法紹隆寺の本堂
拝観
名勝庭園・普賢堂・宝物殿・本堂の拝観ができます。
※拝観料 :500円(中学生以下無料)
※拝観時間:9時~16時
県宝に指定される木造不動明王立像・木造普賢菩薩騎象像など様々な文化財や諏訪地域で最古・安土桃山の庭が見られますよ。また、大般若経600巻・古写経は諏訪市の有形文化財に指定されています。
仏法寺のイチョウ
樹齢200年を超える仏法寺のイチョウ、諏訪市の天然記念物に指定されています。秋の紅葉の時期に改めて訪問したいですね。
青空に鮮やかな黄色が映える仏法寺のイチョウ↓
仏法寺のケヤキ
境内北側にある仏法寺のケヤキは樹齢300年を超えます。幹の中心部が空洞となっている状態で、長い年月の流れを感じさせますね。落雷や火災を乗り越えてきたことから「生命の大ケヤキ」ともいわれているようです。
周辺観光スポット
国の重要文化財が多く残る諏訪大社上社本宮↓
※車で約15分
諏訪信仰発祥の地と伝えられる諏訪大社上社前宮↓
※車で約15分
駐車場
仏法紹隆寺には第一駐車場(約20台)・第二駐車場(約10台)・開敷院駐車場(約5台)の3箇所があります。混雑していませんでしたので、山門前の第一駐車場に停車しました。紅葉の時期は分かりませんが、普段は問題なさそうです。
補足情報・アクセス
住所 長野県諏訪市四賀
アクセス 車 諏訪I.C.より10分
徒歩 JR上諏訪駅より55分
JR茅野駅より55分
駐車場 あり
料金 なし