諏訪大社とは
諏訪大社
諏訪大社(すわたいしゃ)とは、諏訪湖周辺に4箇所の境内地を持ち、上社(本宮、前宮)と下社(秋宮、春宮)の二社四宮からなる神社です。信濃國一之宮、神位は正一位(神社に与えられる神位の最高位という意味)で、全国各地にある約25,000社の諏訪神社の総本社であり、国内にある最も古い神社のひとつです。
また、社殿の四隅に御柱(おんばしら)と呼ばれる大木が建ち、本殿と呼ばれる建物がないのが諏訪大社の特徴で、上社は神体山・下社は御神木を御神体としています。
諏訪明神は古くは風・水の守護神で五穀豊穣を祈る神、また武勇の神として広く信仰されてきました。現在では生命の根源・生活の源を守る神として多くの方々が参拝に訪れます。諏訪に鎮座する神々(二社四宮)を巡る四社まいりがおすすめです。
上社前宮
上社前宮(かみしゃまえみや)とは、諏訪湖南東に鎮座する諏訪大社のひとつで、唯一本殿を持つ社です。本殿は内御玉殿(うちみたまでん)から200mほど上段にあり、古くは神殿に附属していました。現在の本殿は、昭和7年(1932年)に伊勢神宮の御用材を用いて建てられたものです。
高台で豊富な水や日照が得られる場所にあり、御祭神が最初に居を構え、諏訪信仰発祥の地と伝えられています。
上社前宮
鳥居
国道152号沿いにある立派な鳥居をくぐって中に入ります。
参道周辺もいい雰囲気ですね。
手水舎
上社本宮と同様に龍の口から水が出る手水舎です。
狛犬と鳥居がお出迎えですよ。
十間廊
十間廊(じっけんろう)、古くは神原廊(ごうばらろう)と呼ばれて中世まで諏訪祭政の行われた政庁です。全ての貢ぎ物はこちらの廊上で、諏訪大社の頂点に位置する神職・大祝に捧げられたようです。
内御玉殿
内御玉殿(うちみたまでん)、かつては諏訪明神の祖霊が宿るといわれる神宝が安置される御殿だったようです。
名水「水眼」
内御玉殿の約200m上段にある前宮本殿の手前には、名水「水眼」の清流があります。
山中から湧き出すこちらの清流は、前宮の神域を流れる御手洗川となり、古くから御神水として大切にされています。
御柱
諏訪大社の特徴のひとつである神域の四隅に建つ御柱(一之御柱~四之御柱)、全ての御柱を間近で見ることができるのは二社四宮の中で前宮が唯一です。
前宮一之御柱、長さ17m、直径1.2mの樅の木です。
本殿
昭和7年(1932年)に伊勢神宮の御用材で建てられた本殿、ここで参拝します。
こちら前宮は、本宮よりも前にあった宮の意味があると考えられています。諏訪信仰発祥の地とも伝えられる長い長い歴史を感じさせますよね。
伊勢神宮の御用材で建てられた本殿
御柱祭
御柱祭とは、7年に1度(寅の年、申の年)に行われる神事で、正式名称は式年造営御柱大祭です。宝殿の造り替え、また社殿の四隅に御柱と呼ばれる大木を曳建てる諏訪大社の中で最も重要な神事とされています。
1200年以上に渡って受け継がれてきた御柱祭は、諏訪地域の約20万人の氏子が参加する天下の大祭です。また、日本三大奇祭のひとつとしても知られています。
四社まいり
諏訪大社の二社四宮(上社本宮、上社前宮、下社秋宮、下社春宮)を参拝することを四社まいりといいます。それぞれに格の優劣はなく、回りやすい順番で参拝すれば大丈夫です。
以下ルートを参考にしていただければと思います。
- 諏訪I.C. ~ 上社前宮→上社本宮→下社秋宮→下社春宮
- 岡谷I.C. ~ 下社春宮→下社秋宮→上社本宮→上社前宮
国の重要文化財が多く残る上社本宮↓
※車で約5分
大きな注連縄と青銅製日本一の狛犬が見事な下社秋宮↓
※車で約30分
気品と風格が漂う幣拝殿と左右片拝殿が建つ下社春宮↓
※車で約30分
駐車場
上社前宮の周辺に3箇所の駐車場があります。国道152号沿い(鳥居の反対側)に比較的大きな駐車場がありますので、こちらに駐車するのが良いかと思います。
また、社務所前や本殿前にも駐車スペースがあります。ただ周辺道路の道幅が狭く、参拝される方々が歩いていることもありますので、運転には十分ご注意ください。
補足情報・アクセス
住所 長野県茅野市宮川
アクセス 車 諏訪I.C.より10分
徒歩 JR茅野駅より40分
駐車場 あり
料金 なし