番所大滝とは
番所大滝(ばんどころおおたき)とは、松本市乗鞍を流れる小大野川から水しぶきを上げて豪快に流れ落ちる高さ40m・幅11mの滝です。小大野川にかかる馬洗橋の下流約450mに位置しています。また、三本滝・善五郎の滝とともに乗鞍三滝と呼ばれ、松本市の特別名勝にも指定されています。
剣ヶ峰付近から噴出した溶岩流(番所溶岩)により形成された広大な溶岩台地、この台地を小大野川が刻んでつくられた滝です。この番所溶岩は、番所大滝付近で一枚の溶岩となり、厚さ60mにもなっています。また、上流側には番所小滝もあります。
番所大滝
遊歩道
だいぶ気温も上がってきた昼過ぎ、番所大滝を訪問です。
駐車場の奥側、突き当りを右に曲がると番所大滝、左に曲がると番所小滝・千間淵などがあります。まずは番所大滝へ、200段を超える階段を下って足がパンパンに・・・火成岩の表面に割れ目が入り、板を重ねたように見える板状節理が見所ですよ。
徒歩10分程度で展望台に到着、その奥には大きな滝が現れます。
番所大滝
松本市の特別名勝に指定される番所大滝、この大迫力の滝は乗鞍三滝の中で最大です。展望台から撮影すると、カメラの画角にギリギリ納まるくらいの見事な大きさに圧倒されます。
溶岩流(番所溶岩)は滝付近で一枚の溶岩となり、厚さ60mにもなっているそうです。
松本市の特別名勝・番所大滝
展望台と滝は少し距離があるのですが、豪快に流れ落ちる滝からは多くの水しぶきが飛んできますよ。展望台には誰もおらず、黒い溶岩流を流れる風景をゆっくりと堪能しました。
帰りは上り・・・200段を超える階段を上って番所小滝を目指します。途中で番所大滝の滝口も見ることができますよ。
番所小滝
夢見橋を渡って対岸に向かいます。
豊かな自然の中を流れる小大野川の雰囲気もいいですね。
番所大滝から約15分、番所小滝(ばんどころこたき)に到着です。少し距離があるのではっきりとは見えないのですが、かわいらしい滝です。
千間淵
番所小滝から5分ちょっと、千間淵(せんげんぶち)に到着です。
ドーム型をした薄暗い淵の奥に小さな滝があります。小大野川の南側を流れる前川で千間の薪を流したところ、ここへ流れ着いたことから名付けられたとのことです。
ゴツゴツしたドーム型の岩に囲まれる千間淵
最後に千間淵大橋を渡り県道84号へ、そのまま駐車場に戻ります。休日の12時頃の訪問、番所大滝付近の遊歩道で2人の方とすれ違っただけで、全体的に観光客は少ない印象です。
- 歩きやすい運動靴
(山道、坂道、階段などあり) - 飲料水の持参(脱水症状に注意)
周辺観光スポット
乗鞍三滝のひとつで松本市の特別名勝に指定される善五郎の滝↓
※車で10分弱
乗鞍三滝のひとつで、3つの滝が一箇所に合流している珍しい風景が魅力の三本滝↓
※車で約20分
駐車場
県道84号沿いに番所大滝駐車場があります。20台程度が駐車できる場所で、休日の12時頃は2台だけでした。特に混雑することもなさそうです。
※駐車料:200円(入口付近に料金箱あり)
また、番所大滝駐車場からは300~400m遠くなりますが、JAあづみ駐車場や公民館駐車場も利用できるようです。
補足情報・アクセス
住所 長野県松本市安曇
アクセス 車 松本I.C.より50分
塩尻北I.C.より55分
駐車場 あり(有料)
料金 駐車場 200円