富士見台高原とは
富士見台高原(ふじみだいこうげん)とは、長野県と岐阜県の県境に位置する標高1,739mの高原です。元々は山伏台と呼ばれ、明治時代に富士教信者が富士山参拝所を設置したことから「富士見台」の名が付けられました。富士山が見える訳ではなく、参拝者の願望(富士山見たい→富士見たい)から富士見台と呼ばれるようになったようです。
青空と一面を覆う笹の緑色が美しく、車で山の中腹まで行ける手軽さで家族連れや女性にも人気のスポットです。また、山頂からは北アルプス、南アルプス、中央アルプスなど日本百名山の二十三座が一望できる360度の大パノラマが広がります。
富士見台高原
登山ルート
富士見台高原には以下3種類の登山ルートがあります。今回は”ヘブンスそのはら”を経由するルートを紹介します。
- ヘブンスそのはら
- 神坂神社ルート
- 中津川からの林道
本記事で記載している時間は、筆者が登った場合のものです。写真を撮りながらではありますが、比較的速めに歩く方かと思いますので参考程度にしていただければと。
ヘブンスそのはら
梅雨明け後の週末、富士見台高原を訪問です。
まずは、ヘブンスそのはらの山麓駅(標高800m)からロープウェイに乗って山頂駅(標高1,400m)へ向かいます。
※ロープウェイリフト券を購入(ロープウェイ+ペアリフト+展望台リフトのセット)
山頂駅からはペアリフトで移動、リフト下に広がる赤やピンクの花畑が鮮やかですね。
ペアリフトの後は展望台リフトに乗って移動します。雲が多くて眺望は少しだけ。。
いよいよ登山開始・・・ですが、今回は”高原バス”を利用して萬岳荘に向かいます。高原バスは1時間に1本程度ですので、事前に時刻表の確認が必須。体力のある方はこちらから徒歩(約60分)で向かうコースもありますよ。
※バス料金:800円(往復)
萬岳荘
バスに乗って約15分、萬岳荘に到着です。しばらくの間はコンクリートで舗装された登山道を歩いていきます。
青空が少しだけ見えてきて、周辺の風景も気持ちがいいですね。
萬岳荘から約10分、神坂峠からのルートとの合流地点に到着です。周辺には笹の鮮やかな緑色が広がっていますよ。
合流地点から約5分、神坂小屋の周辺で咲く淡いピンク色のササユリが美しいですね。ササユリ(笹百合)は日本原産で日本を代表するユリとのこと。花の見頃も終盤です。
淡いピンク色が美しいササユリ
少し脇道に入った先にはケルンがあり、この近くには落雷遭難の碑が立っていました。
太陽の光を浴びると一面に広がる笹の鮮やかさが際立ちますね。見とれてしまいそうです。
鮮やかな緑色の笹が広がる富士見台高原
週末ということもあり、家族連れ・夫婦・友人・女性(山ガール?)などなど様々な方が登山を楽しんでいました。
山頂
山頂に向かって最後の岩場を登ります。だいぶ雲が広がってきて一面が真っ白に。。
神坂小屋から約10分、山頂に到着です。真っ白で周辺は何も見えませんでした・・・
天気が良ければ北アルプス、南アルプス、中央アルプスなど日本百名山の二十三座が一望できる360度の大パノラマが広がるようです。また晴天の日に訪れたいですね。
- 歩きやすい運動靴
(登山靴や雨具などの装備も検討) - 平地の服装より厚着もしくは重ね着できる服を持参
- 軽食、飲料水を持参(脱水症状に注意)
鮮やかな三段紅葉が楽しめる秋もおすすめ↓
駐車場
ヘブンスそのはら
ヘブンスそのはらには第一駐車場~第七駐車場があり、合計1,500台の駐車が可能です。朝9時頃の第一駐車場は3割弱の埋まり具合、12時頃には9割程度まで増えました。朝早めの時間帯がおすすめですが、第二駐車場以降もそれほど遠くないため心配は不要です。
補足情報・アクセス
住所 長野県下伊那郡阿智村智里
アクセス 車 飯田山本I.C.より25分
園原I.C.より5分
※東京方面からは園原で降車不可
駐車場 あり
料金 3,500円(ロープウェイ・リフト券)