熱田神社とは
熱田神社(あつたじんじゃ)は、伊那市にある神社で、日本武尊(やまとたけるのみこと)が村に危害を加えていた大蛇を退治し、この地に大蛇の首を埋めたという伝承があります。創建年代は不明でが、後の村人が日本武尊を慕い、尾張の国の熱田神宮の形影(三方三ツ辻)を迎えて、産土神として祀ったのが始まりと伝えられています。
宝暦13年(1763年)に建立された現在の本殿は国の重要文化財に指定されています。日光の流れをくむ特殊な建築手法と名工による見事な彫刻から「伊那日光」とも呼ばれます。
熱田神社
境内
少しずつ暖かくなってきた春先の昼近く、大木に囲まれる熱田神社を訪問です。
境内の真ん中には巨大な御神木が立ちます。ゴツゴツした幹が長い年月を感じさせますね。
境内の北側にある熱田神社の舞宮は伊那市の有形文化財に指定されています。以前は拝殿の前にあったことから「前宮」とも呼ばれていました。
記録では「神楽殿」となっており、神前で踊りや芝居などを神様に奉納するための舞台として使用されてきたようです。
伊那市有形文化財に指定される熱田神社の舞宮
拝殿・本殿
厳かな雰囲気のある拝殿、平穏な日々と健康を祈ります。
熱田神社の拝殿
拝殿の後側には国の重要文化財に指定される熱田神社本殿があります。間口10尺6寸(約3.3m)、奥行9尺6寸(約2.9)mの三間社造りです。
国の重要文化財に指定される熱田神社本殿
茅葺の覆屋内にある現在の本殿は宝暦13年(1763年)に建立されたもので、日光の流れをくむ特殊な建築手法と名工による見事な彫刻から「伊那日光」とも呼ばれます。また、この中には宝珠を持った龍がいるようで、是非探してみてはいかがでしょうか。
境内社
拝殿の左側には高龗が祀られる龗神社(おかみ社)があります。
龗神社の隣には夫婦椹が立っていますよ。サワラの大木が途中で二股に分かれています。
拝殿の右側には蠶魂神社(こだま社)があり、周辺には石碑や山の神木が立ちます。
境内南側にある御宝庫、その奥には鳥居(南門)があります。休日でしたが境内には1組の家族がお参りをしていただけで、のんびり過ごすことができました。
周辺観光スポット
福寿草の名所としても知られる常福寺↓
※車で約2分(徒歩10分)
駐車場
熱田神社の境内前(西門前)に駐車場があり、10台程度の駐車ができます。休日11時頃の訪問でしたが、車は1台のみでしたので混雑することはなさそうです。
補足情報・アクセス
住所 長野県伊那市長谷溝口
アクセス 車 伊那I.C.より35分
諏訪I.C.より50分
駐車場 あり
料金 なし