天龍峡十勝とは
南北約2kmにわたる美しい峡谷が魅力で、昭和9年(1934年)に国の名勝に指定されている天龍峡。奇岩断崖、峡谷を彩る木々の四季折々の姿、天竜川の流れと川下り舟が水墨画のような峡谷美をつくりだしています。
天龍峡十勝とは、峡谷の特徴的な奇岩や淵などのことです。明治15年(1882年)、書聖と呼ばれた書道家の日下部鳴鶴が天龍峡を訪れた際に、十の奇岩を選定し、岩肌には自筆の文字が刻まれています。また、この景勝が不老不死の仙人の住む幽谷として末永く保全されることを願い「十勝の詩」が残されています。
新緑の天龍峡
姑射橋
新緑の季節になりましたので、天龍峡を散策していきます。
姑射橋からの眺望、新緑の天龍峡もいいですね。
木々の新緑が眩しい天龍峡
遊歩道
人はとても少なく、遊歩道をのんびり散歩できました。時が止まったように静かです。
朝日を浴びたもみじが美しい!
- 歩きやすい運動靴
(階段、坂道などあり)
天龍峡十勝
マップ
天龍峡十勝をマップ上に表示しました。だいたいの位置ですので、参考までに。
垂竿磯[さぶり]
垂竿磯(すいかんき)、仙人が岩に腰を下ろして好んで釣り糸を垂らしたとされています。
天龍峡北駐車場の近く、遊歩道を下りて行ったところから見ることができます。遊歩道は一部崩れている部分がありますのでご注意ください。
烏帽石[えぼし岩]
烏帽石(うぼうせき)、仙人が酒宴をして、酔って烏帽子を忘れ去ったところから出現した岩とされています。
姑射橋広場から遊歩道を下りて行ったところにあります。すぐ近くで見られますよ。
天龍峡十勝「烏帽石」と姑射橋
歸鷹崖[鷹待岩]
歸鷹崖(きようがい)、鷹の帰ってくる崖、仙郷に住む仙人が鷹狩りをした際の岩とされています。
姑射橋から見ることができます。
姑射橋[太田橋]
姑射橋(こやきょう)、中国古代の『荘子』に記されている不老不死の神仙境藐姑射山にちなんで命名されたようです。
こちらも姑射橋から見ることができます。たぶんこの岩かと思いますが・・・
烱烱潭[てらが渕]
烱烱潭(けいけいたん)、この崖下には巨龍が棲み、水底より炯炯と光る龍の眼光が見られたとされています。
姑射橋から見ることができますし、浴鶴厳付近からも木々の隙間から見られます。
浴鶴巖[つるしね]
浴鶴巖(よくかくがん)、水面で鶴の群がその縞模様の羽を美しく水浴させていたところから命名されたようです。
遊歩道沿いにありますので、間近に見ることができますよ。
仙牀磐[千畳敷]
仙牀磐(せんじょうばん)、仙人たちが、不老不死の金丹を練った場所と伝えられる千畳敷の岩です。
龍角峯の上にある展望台から見ていますが、これかな・・・?
樵廡洞[ひさし岩]
樵廡洞(しょうぶどう)、ひさし状に岩が突き出て、仙人や樵人(きこり)が雨露をしのいだとされる洞状の岩です。
龍角峯上の展望台の対岸(ほぼ正面)に見ることができます。
龍角峯[花立岩]
龍角峯(りゅうかくほう)、天竜川に棲む龍が天に昇った際に残したと伝えられ「龍の化身」といわれています。
天龍峡を代表する奇岩で、その大きさは70mにもなる巨岩です。つつじ橋や遊歩道沿いなどから見ることができます。
天龍峡十勝「龍角峯」
芙蓉峒[富士の巻狩]
芙蓉峒(ふようどう)、岩面に白い縞模様があり、富士山と富士の巻狩の絵が偲ばれたところから命名されたようです。
展望台やつつじ橋、遊歩道沿いなどから見ることができます。
天竜ライン下りで天龍峡十勝を楽しむのもおすすめです。姑射橋の近くにある乗船場から乗ることができ、ゆったりと約40~50分、天龍峡を肌で感じられるのが魅力です。
※大人 3,200円、子ども 1,600円
天龍峡の四季
春の桜・ミツバツツジ、初夏の眩しい新緑、秋の鮮やかな紅葉、冬の水墨画のような雪景色など四季折々の峡谷美が魅力です。
駐車場
天龍峡中央駐車場
中央自動車道の飯田山本I.C.で降りて、三遠南信自動車道(無料)を進み、天竜峡I.C.で降ります。ロータリーを天竜峡駅方面に進み、テニスコートを通過して少し行ったところにある”第一・二公園天龍峡P”の看板を右折すると天龍峡中央駐車場に到着です。
こちら以外にも、天龍峡北駐車場、太田下広場駐車場、天龍峡PAなど駐車できる場所がありますので参考までに。
補足情報・アクセス
住所 長野県飯田市川路
アクセス 車 飯田I.C.より15分
飯田山本I.C.より10分
※三遠南信自動車道を利用
徒歩 JR天竜峡駅より3分
駐車場 あり
料金 なし