花粉症
花粉症とは
花粉症とは、花粉によって「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」などの症状を引き起こす病気です。いずれの症状も体内に入った花粉を取り除こうとすることで起こるアレルギー反応で、季節性アレルギー性鼻炎ともいわれます。花粉症は様々な花粉で発症しますが、その代表的なものはスギ花粉です。
令和元年(2019年)に行われた鼻アレルギーの全国疫学調査によると、日本人の約38.8%がスギ花粉症を発症しているようです。過去の調査結果より、年々増加傾向が見られます。
- 平成10年(1998年):約16.2%
- 平成20年(2008年):約26.5%
- 令和元年 (2019年):約38.8%
飛散時期
主な花粉の飛散時期は以下で、その中でもスギ花粉とヒノキ花粉は飛散量が多く、3月にスギ花粉・4月にヒノキ花粉のピークが訪れます。スギ花粉症の方の約70%がヒノキ花粉症も発症するといわれており、2月~5月は花粉症の苦しいシーズンとなります。
- スギ :2月~4月 (飛散量:多い)
- ヒノキ :3月~5月 (飛散量:多い)
- ハンノキ属:1月~5月 (飛散量:少ない)
- イネ科 :4月~10月(飛散量:少ない)
飛散量データ
長野県の代表的な都市である、長野市・松本市・飯田市の年別花粉飛散量(2011~2020年)です。環境省が公開しているデータを集計・グラフ化したものを紹介します。
※環境省花粉観測システム https://kafun.env.go.jp/
長野市
長野市の年別花粉飛散量は、2011年以外は少ない傾向です。
松本市
松本市の年別花粉飛散量は、長野市と比較すると若干多めです。
※2011~2014年はデータなし
飯田市
飯田市の年別花粉飛散量は、長野県内ではダントツで多いですね。2020年は奇跡的に少ないものの、例年3月~4月の期間は花粉症の方にとって辛い場所かもしれません・・・
スギ花粉事情
長野県内でも南信州と木曽南部はスギ・ヒノキ花粉が極端に多い地域です。これは戦後復興期の木材需要を満たすために拡大造林政策が行われた際、加工しやすく幅広い用途に使えるスギ・ヒノキが全国的に植えられたことに始まります。
この拡大造林政策の際、県内では耐寒性に優れたカラマツが優先して植えられたようです。南信州と木曽南部を除く地域で広範囲にカラマツが植えられ、その結果として多くの地域でスギ・ヒノキ花粉が少なくなる傾向です。このような理由により、県内では地域によって花粉飛散量の差が大きくなっています。
花粉症対策
個人的には以下対策をしています。もはや常識ですかね。
- 花粉飛散前に病院に行って治療開始
- 不要不急の外出はしない
- 外出時はマスク・メガネ着用
- 帰宅時は服や髪に付着した花粉を落とす
- 規則正しい生活&ヨーグルトを飲む
飲み薬と鼻スプレーは病院から入手、目薬だけは市販のものを使用しています。いくつかの目薬を試した中では、これが一番効果があったので紹介します。
花粉症の治療として”舌下免疫療法”というのもあるようです。
まとめ
ポカポカ陽気の春は外に出たいですよね。特に桜満開の季節は最高です。でも花粉症の方にとっての春は試練の季節・・・対策をしながらうまく付き合いましょう。