松源寺とは
松源寺(しょうげんじ)は、今から約500年前の永正10年(1513年)頃に創建された臨済宗妙心寺派に属している禅寺です。当時は牛牧寺山という地籍に建てられており、現在の松源寺を含めこの周辺一帯には松岡城という山城が広がっていました。
天正10年(1582年)、織田勢による甲州攻めの際に焼失し、さらにその6年後に松岡氏が徳川家康により改易(お家取り壊し)となったため、慶長8年(1603年)頃、現在の地に移ってきました。以来400年以上、松岡城の跡地を守っています。
松源寺
山門
山門は、安永年間(1772~1780年)に疾風により大破した際に解体保存されていた部品を使い、享和3年に再建されました。高森町有形文化財に指定されています。
歴史が感じられるような良い雰囲気ですね。
本堂
本堂は、明治30年(1897年)に火災にあい、明治33年(1900年)に再建されたものになります。御本尊様には釋迦如来、脇佛として文殊菩薩・普賢菩薩が祀られています。
2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」が放映された頃は、直虎のいいなずけ亀之丞・井伊直親ゆかりの地として、多くの観光客で賑わっていたようです・・・
最近はそれほど観光客は多くないので、のんびり過ごせますよ。
柿すだれ
柿すだれとは
松源寺がある高森町は市田柿(渋柿の品種名)の産地として知られています。その栽培の歴史は500年以上といわれており、これを干し柿にしたものも市田柿と呼んでいます。高森町も含め飯田下伊那地区では、あちらこちらで柿すだれが見られます。
残念ながら最近は、衛生・品質管理面から軒先(屋外)につるされている柿すだれは少なくなりました。また、少子高齢化や生活様式の変化により生産者自体も減りつつあります。手間がかかりますので、会社員が兼業でやるには難しいのが現状です。ただ、何とかこの伝統が繋がっていくことを願います。
鐘楼と柿すだれ
鐘楼の周囲を飾っている柿すだれは、まさに秋の風物詩!
松源寺の鐘楼と柿すだれ
2週間後・・・
あれから2週間、柿すだれもだいぶ良い感じです。干し柿まではもう少しかなと思います。
※2020年11月21日撮影
桜に囲まれた風景が見事な春もおすすめ↓
周辺観光スポット
源頼朝の祈願所であり多くの文化財が残る瑠璃寺↓
※車で約10分
700mに渡って続く哲学の路の石仏が参拝者を迎える隣政寺↓
※車で約20分
駐車場
南信州フルーツラインを進み、牛牧南の交差点から少し先にあるファミリーマートを右折(松川I.C.方面からは左折)、さらに進んで行くと道路両側に駐車場があります。比較的広い駐車場ですので気楽に停めることができます。
補足情報・アクセス
住所 長野県下伊那郡高森町下市田
アクセス 車 座光寺スマートI.C.より5分
松川I.C.より20分
徒歩 JR下市田駅より45分
駐車場 あり
料金 なし