深妙寺とは
深妙寺(じんみょうじ)は、平安時代に権現山のふもと小殿寺に権現信仰(真言宗)の寺院として開基されたといわれています。永仁7年(1299年)には三位公日遊上人により真言宗から日蓮宗に改宗されました。慶長5年(1600年)に現在地に移り、700年に渡り法華経の教えを広める道場として親しまれています。
また、日本一の石臼庭園として知られており、庭園は約2000個の石臼でつくられています。長野県南部では江戸時代から使い切った石臼を寺に奉納する習慣があり、使い納められた石臼には、108もある煩悩を砕いてほしいとの願いが込められています。
さらに、あじさい寺として有名な寺院でもあり、本堂前から裏山に並ぶ三十三観音に寄り添うように咲き誇る200種類・2500株のあじさいは長野県内最大規模です。
深妙寺
本堂
日本一の石臼庭園としても知られる深妙寺を訪問です。
本堂に向かって石臼の参道が続いていますよ。
石臼庭園
敷き詰められた石臼がいい雰囲気ですね。こちらには約2000個の石臼があるようです。
2000個の石臼でつくられた日本一の石臼庭園
使い納められた石臼には、108もある煩悩を砕いてほしいとの願いが込められています。
水琴窟
境内右側には水をかけると鳴く蛙、水琴窟(すいきんくつ)。
蛙に水をかけてみると・・・かすかに音色が広がります。水琴窟は日本庭園の特殊技法で、したたる滴の音で琴のような趣のある音色が作り出されるようです。
趣のある音色が広がる水琴窟
鬼子母神堂
元禄時代の建造物である鬼子母神堂(きしもじんどう)、子授け・安産・子育ての神様として信仰されています。また、写真には写っていませんが、左隣には長姫堂があり、周辺では毎年野生の鈴虫の美しい声が響くようです。
鐘楼は第二次世界大戦のため供出されており、現在の鐘楼は昭和24年(1949年)に再建されたものです。梵鐘は広島にある平和の鐘と同じ老子製作所で鋳造されました。
閻魔大王像
裏山にある一面のあじさいの中、脇道を進んで行くと閻魔様がどっしりと構えています。なかなかの迫力で、その奥には真っ暗な閻魔洞(洞窟)がありますよ。
200種類・2500株のあじさいが咲く風景は長野県内最大規模↓
駐車場
小黒川スマートI.C.方面から伊那中部広域農道を進み、”深妙寺”の石碑(深妙寺霊園の隣)のところで左折(駒ヶ根I.C.方面からは右折)します。細い道になりますが、そのまま少し直進した左手が駐車場となります。
休日の朝8:30頃は2~3台程度の車でしたが、10:00過ぎには30台ほどになっていました。こちらの駐車場は、普通車80台、大型バス3台が駐車できるようです。
補足情報・アクセス
住所 長野県伊那市西春近小出
アクセス 車 小黒川スマートI.C.より10分
駒ヶ根I.C.より20分
徒歩 JR下島駅より20分
駐車場 あり
料金 なし