冨士山稲荷神社とは
冨士山稲荷神社(ふじやまいなりじんじゃ)は、社伝によると慶長6年(1601年)、小笠原秀政が飯田5万石に封じられた際、飯田城の鬼門にあたる破魔射場(現在の浜井場)の藤山に、災難除の意味も込め、崇敬する稲荷大神を祀ったのが始まりといわれています。
小笠原氏は慶長18年(1613年)に松本城主8万石に移封されたため、大神の御加護によるという意味を込めて「出世稲荷」とも称されました。それ以来、歴代藩主の心のよりどころとして、また飯田、伊那谷の鎮護神として、古くから「ふじやまさま」の尊称とともに、多くの崇敬を集めてきています。
旧飯田市街地に鎮座する神社、飯田十社のひとつです。
元々は地名である藤山(ふじやま)の字をあてていたようですが、裾野の広がった山の形と、霊峰冨士にあやかって「冨士山様」と呼ばれるようになったといわれています。霊峰冨士を有する富士山本宮浅間大社に祀られている神様とは異なる神様です。
冨士山稲荷神社
境内
大きな鳥居がどっしりと構えています。ネットで調べていたときに、この画角で撮られた写真が非常に印象的でした。
青空を背にした冨士山稲荷神社の鳥居・参道
参道の先に神門が現れます。上品な佇まいですね。
ここを通過して、いよいよ神域に入っていきます。
石段の途中には手水舎があります。
手水舎のすぐ隣には、絵馬が奉納されています。多くの方々の願いが叶いますように。
石段を挟んだ反対側には、秋葉神社があります。火の神として知られる火之迦具土大神が祀られています。静岡県の秋葉山本宮秋葉神社を本社とする神社のようです。
拝殿
石段を上りきったところに建つ拝殿。
左手にある御神木は樹齢700年以上といわれています。平穏な日々と健康を祈ります。
冨士山稲荷神社の拝殿
拝殿の右奥には、境内社・奥院があります。お稲荷様のお使いとして知られる御眷属(お狐)様が祀られています。
駐車場
県道15号から飯田高羽合同庁舎の交差点を右折、ロータリーを越えてしばらく道なりに進み、江戸浜町の交差点を左折すると正面に神社があります。鳥居の左側を進み、石段手前で右手に曲がると境内に駐車場があります。少し狭い場所ですし、参道に歩行者がいる場合もありますので、車の運転には十分ご注意ください。
補足情報・アクセス
住所 長野県飯田市浜井町
アクセス 車 飯田I.C.より15分
徒歩 JR桜町駅/伊那上郷駅より20分
駐車場 あり
料金 なし