温泉寺とは
温泉寺(おんせんじ)とは、諏訪市にある臨済宗の寺院で、寛永17年(1640年)に高島藩主・諏訪忠恒が慈雲寺の泰嶺和尚を招き開山したと伝えられています。高島城から移築された能舞台を使用した本堂や西国三十三間堂観音像、さらに織田軍が安養寺(高森町)から略奪したとされる梵鐘が県宝に指定されるなど多くの文化財が残ります。
高島藩諏訪家の菩提寺でもあり、敷地内には二代・諏訪忠恒から八代・諏訪忠恕までの墓が並びます。歴代藩主の墓が一箇所に継続して造営されるのは全国的にも珍しく、高島藩主諏訪家墓所として国の史跡に指定されています。
また、四季折々の風景も魅力のひとつで、春には樹齢350年の温泉寺のシダレザクラが美しく咲き、秋には赤色や黄色に染まる池水式回遊庭園が風情を感じさせます。
温泉寺
山門
ポカポカ陽気となった11月の休日、温泉寺を訪問です。
諏訪市の有形文化財に指定される温泉寺山門、それに続く石段がいい雰囲気ですね。
境内左側(駐車場の端)に手水舎があります。
境内
諏訪市内を望む庭園が美しいですよ。
樹齢400年の忠恒櫻、藩主・諏訪忠恒が戦勝凱旋の際に持ち帰り、参道に桜大門として記念に植えた中の1本とのことです。別の場所にも樹齢350年の温泉寺のシダレザクラがあるようで、桜満開の季節が楽しみですね。
織田軍が安養寺(高森町)から略奪したとされる梵鐘、長野県の県宝に指定されています。この重い梵鐘を遠い諏訪地域までよく引きずってきなと・・・
こちらは経蔵(転輪蔵)で諏訪市の有形文化財に指定されています。
本堂
本堂は明治3年(1870年)に高島城から移築された能舞台を使用しているとのことです。平穏な日々と健康を祈ります。
また、温泉寺本堂の能舞台遺構、温泉寺鏡板、紙本墨書泰嶺和尚書などが諏訪市の有形文化財に指定されています。
温泉寺の本堂(高島城から移築された能舞台)
多宝塔~庭園
こちらには諏訪市の有形文化財に指定される温泉寺木造地蔵菩薩座像が安置されています。
多宝塔を望む風景がいいですね。多宝塔の中には諏訪市の有形文化財に指定される鉄塔があります。元々は諏訪大社上社の御神体として拝殿の奥に安置されていたとのことです。
紅葉に染まる池水式回遊庭園は風情を感じさせます。
風情を感じさせる池水式回遊庭園
高島藩諏訪家墓所
温泉寺は高島藩諏訪家の菩提寺でもあります。二代・諏訪忠恒から八代・諏訪忠恕まで歴代藩主の墓が一箇所に継続して造営されるのは全国的にも珍しく、高島藩主諏訪家墓所として国の史跡に指定されています。
高島藩諏訪家墓所(国史跡)
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駐車場
温泉寺には2箇所の駐車場があり、法要参列者優先駐車場(境内左側)には約13台、参拝者優先駐車場(境内右側)には約50台の駐車が可能です。休日の14時頃でしたが駐車場は空車が目立ちましたので、特に心配はないかと思います。
補足情報・アクセス
住所 長野県諏訪市湯の脇
アクセス 車 諏訪I.C.より20分
岡谷I.C.より25分
徒歩 JR上諏訪駅より15分
駐車場 あり
料金 なし