梅雨
梅雨とは
梅雨(つゆ)とは、春の終わり頃から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる季節現象です。いわゆる梅雨前線によって引き起こされる長雨のことです。
梅雨前線は、オホーツク海高気圧(冷たい空気)と太平洋高気圧(暖かい空気)の境目に発生します。そして、夏の空気である太平洋高気圧の勢力が強まると、梅雨前線も北上して梅雨明けとなり、本格的な夏が到来します。
梅雨があるのは、主に中国(南部~長江沿岸)、韓国、台湾、日本(北海道を除く)などです。北海道に梅雨がないとされている理由は、梅雨前線が北海道に到達する頃には勢力が弱まり、梅雨のような長雨が発生しないためです。
梅雨の語源
なぜ「梅雨」と呼ばれるようになったのでしょうか?梅雨の語源には諸説あるようです。
一つ目の説は、
雨が降る季節は黴(カビ)が生えやすいため、この漢字を使って「黴雨(ばいう)」と呼ばれていたたものの、言葉から受ける印象が良くないため「梅雨」になったとされています。
二つ目の説は、
中国で梅の実が熟す時期が雨期であったため、「梅」という漢字を使って「梅雨(ばいう)」になったともいわれています。
日本では江戸時代くらいから「梅雨(つゆ)」を使うようになったようです。「ばいう」を「つゆ」と呼ぶようになったのも梅雨の語源同様に諸説あるようです。
梅雨の期間
梅雨の始まりは「梅雨入り」、梅雨の終わりは「梅雨明け」と呼ばれます。梅雨前線は日本列島の南から北へ進むため、梅雨入り・梅雨明けともに南から北へ進んでいきます。
地域によってその期間は様々で、平年(直近30年の平均値)は以下のようになっています。ちなみに長野県は6月7日~7月19日頃までですね。
地域 | 梅雨入り | 梅雨明け |
---|---|---|
東北北部 | 6月15日頃 | 7月28日頃 |
東北南部 | 6月12日頃 | 7月24日頃 |
北陸 | 6月11日頃 | 7月23日頃 |
関東甲信 | 6月 7日頃 | 7月19日頃 |
東海 | 6月 6日頃 | 7月19日頃 |
近畿 | 6月 6日頃 | 7月19日頃 |
中国 | 6月 6日頃 | 7月19日頃 |
四国 | 6月 5日頃 | 7月17日頃 |
九州北部 | 6月 4日頃 | 7月19日頃 |
九州南部 | 5月30日頃 | 7月15日頃 |
奄美 | 5月12日頃 | 6月29日頃 |
沖縄 | 5月10日頃 | 6月21日頃 |
※令和2年(2020年)までの過去30年の平均値
雨の日におすすめ観光スポット
せっかく観光を予定していたのに雨が・・・梅雨の時期にはよくあることですよね。そこで、雨でもおすすめできる観光スポットを紹介します。是非お出かけください。
2500株のあじさいが咲き誇る「深妙寺」
ちょうど梅雨の時期に咲く花が、あじさいです。雨に濡れたあじさいは鮮やかさが引き立ち、季節感もあるのでおすすめです。
ノスタルジックな宿場町「奈良井宿」
雨に濡れた宿場町は風情がありますね。江戸情緒を感じられる小雨の日もおすすめです。
美しく風情ある町並みが残る「妻籠宿」
江戸時代の面影を残すこちらの宿場町もおすすめです。