妻籠宿とは
妻籠宿(つまごじゅく)とは、江戸と京都を結ぶ中山道の宿場町で、江戸時代の面影を残す美しく風情ある町並みが魅力です。中山道とは、江戸時代の五街道(東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道)のひとつで、木曽路とも呼ばれています。
妻籠宿は、中山道六十九次(中山道に設けられた69を数える宿場の総称)の中で42番目です。全国で初めて古い町並みを保存した宿場町で、昭和51年(1976年)には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
また、妻籠宿と馬籠宿(岐阜県中津川市)の間は、旧中山道信濃路自然遊歩道として整備されており、全長約9kmのハイキングも楽しむことができます。
妻籠宿
宿場町
どんよりとした曇り空の中、妻籠宿を訪問です。
中央駐車場から尾又橋を渡って宿場町に入ります。太陽は雲に隠れていますが、むしろ曇りの方が雰囲気が出ていいですね。
美しく風情ある町並み・妻籠宿
少し歩いていくと、道端に延命地蔵堂があります。文化10年(1813年)、地蔵尊が浮かび上がっている直径2mの岩を蘭川から運び上げて安置したとされています。
延命地蔵堂の横にあるのは、石仏「寒山拾得」像です。箒と巻物を持った双体像は、国内唯一の珍しい絵柄とのことです。
江戸時代にタイムスリップしたかのような景観ですね。
妻籠宿の方々は、家や土地を「売らない・貸さない・こわさない」という住民憲章をつくり、この貴重な町並みを守っています。
朝9時頃の訪問でしたので観光する方は少なく、のんびりと楽しむことができました。
(10時過ぎには観光客が増えてきました)
本陣
妻籠宿本陣、明治時代に至るまで本陣・庄屋を兼ねて島崎氏が勤めてきた場所です。
本陣への入館料は300円ですが、後ほど紹介する脇本陣奥谷/歴史資料館への入館料も含めた共通券が700円(子ども350円)とお得ですので、こちらを購入しました。
※営業時間…9:00~17:00
※入館料 …大人 300円、子ども 150円
こちらは土間・台所、当時の様子を感じることができますよ。
当時の様子が感じられる土間・台所
本陣には様々な部屋があり、一部の部屋には島崎氏に関連する展示物もあります。
こちらの写真は上段の間、一番いい部屋でしょうか。格式高い雰囲気が漂いますね。
脇本陣奥谷/歴史資料館
林氏が勤めてきた妻籠宿脇本陣奥谷、明治10年(1877年)に総檜造りに建て替えられて現在に至ります。国の重要文化財にも指定されている貴重な建物です。
脇本陣奥谷/資料館への入館料は600円ですが、本陣で共通券を購入している場合はそのまま入館することができますよ。
※営業時間…9:00~17:00
※入館料 …大人 600円、子ども 300円
江戸時代を感じさせる囲炉裏
内部に入ると、係員の方が囲炉裏(いろり)に火をつけて、歴史などについて丁寧に説明していただきました。写真のテーブルは、明治天皇が使われたものとのことです。
裏手にある土蔵には脇本陣関係の資料が数多く展示されています。また、隣にある歴史資料館には、妻籠宿や木曽の歴史などについて、模型や映像も含めて解説されていますよ。
鯉岩
ぶらっと歩いていると、涼しげな水車小屋もあります。
妻籠宿の北端には鯉岩がありますよ。中山道三名石のひとつでしたが、明治24年(1891年)の濃尾大地震で形が変わってしまったとのことです。
ハイキング
妻籠宿と馬籠宿(岐阜県中津川市)の間は、旧中山道信濃路自然遊歩道として整備されており、全長約9kmのハイキングも楽しむことができます。
長野県内の宿場町
江戸時代の面影を残す風情ある町並みが魅力の奈良井宿↓
駐車場
妻籠宿には、中央駐車場、第1駐車場、第2駐車場、第3駐車場の4箇所の駐車場があります。第1駐車場はバス・マイクロ専用となりますので、車で来られる方は宿場町に近い中央駐車場か第2駐車場がおすすめです。
今回使用した駐車場は中央駐車場です。朝8時半頃はガラガラでしたが、10時半過ぎには70%程度が埋まっていました。中央駐車場・第2駐車場が満車の場合は、少しだけ遠いですが第3駐車場もあります。遠いといっても徒歩5分程度です。
補足情報・アクセス
住所 長野県木曽郡南木曽町吾妻
アクセス 車 中津川I.C.より35分
飯田山本I.C.より45分
徒歩 JR南木曽駅より50分
駐車場 あり(有料)
料金 駐車場 500円