旧林家住宅とは
旧林家住宅(きゅうはやしけじゅうたく)とは、岡谷市の製糸業発展の礎を築いた三大製糸業家の一人・林製糸所の初代林国蔵の住宅として明治30年代~40年代初期に建てられたものです。離れ座敷の壁や天井に貼りめぐらされた金唐革紙は明治の芸術産業のひとつであり、当時のまま残されている日本でも数少ない貴重な文化財として注目されています。
また、洋館の中に洋間と隣り合わせた茶室が設けられるなど、西洋技術と伝統技術を巧みに融合した建造物として国の重要文化財に指定されています。
旧林家住宅
主屋
晴れた気持ちのよい日、旧林家住宅を訪問です。
※入館料:大人 580円、子ども 270円
主屋の中には所狭しと雛人形が飾られています。中には「享保雛」といわれる江戸時代中期に飾られていたものもあり、現代の雛人形とは少し違った雰囲気を感じさせられます。
![旧林家住宅_雛人形](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2024/04/kyuhayashikejutaku_hinaningyo.jpg)
主屋に飾られる雛人形
仏壇には精巧な彫刻が施されていますよ。見事としか言いようがないですね。また、左・中・右のタンスはそれぞれ異なる材質でつくられているのも特徴とのことです。
中庭の風景は落ち着きますよね。
![旧林家住宅_中庭](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2024/04/kyuhayashikejutaku_nakaniwa.jpg)
離れ
こちらは復元金唐紙(小鳥手文)です。明治中期にヨーロッパに輸出されて室内を華やかに飾ったとのこと、制作過程の展示もありますので勉強になります。
金唐革紙が貼りめぐらされた二階の客間です。もし当時のまま全面が金色になっていたら・・・異様な雰囲気ですよね。
![旧林家住宅_客間](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2024/04/kyuhayashikejutaku_kyakuma.jpg)
金唐革紙が貼りめぐらされた客間
現在の天井はこのような感じです。
![旧林家住宅_金唐革紙](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2024/04/kyuhayashikejutaku_kinkarakawagami.jpg)
洋館
座敷と茶室が風情を感じさせます。
取っ手にもこだわりがあったようで、茶室の取っ手は急須のような形をしていますよ。
こちらは洋間・・・ですが、実は先ほどの茶室と扉で繋がっている構造なのです。
内土蔵(物を収納するための倉庫)もありますよ。
青空の下で橙色の洋館がオシャレですよね。主屋・離れ・洋館などが西洋技術と伝統技術を巧みに融合した建造物として国の重要文化財に指定されています。
![旧林家住宅_洋館](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2024/04/kyuhayashikejutaku_yokan.jpg)
旧林家住宅の洋館
周辺観光スポット
30種3万株のツツジが一面を鮮やかに染める鶴峯公園↓
※車で約5分
![鶴峯公園_ツツジ](https://bura-tabi.com/wp-content/uploads/2022/05/tsuruminekoen-tsutsuji_ic-320x180.jpg?v=1651879558)
駐車場
旧林家住宅の主屋手前に駐車場があり、約8台は停められそうです。休日10時頃の訪問でしたが、車は1台もありませんでしたので駐車場の心配はないかと思います。
(イベントがある際は混雑するそうです)
補足情報・アクセス
住所 長野県岡谷市御倉町
アクセス 車 岡谷I.C.より10分
諏訪I.C.より25分
徒歩 JR岡谷駅より5分
駐車場 あり
料金 入館料:大人 580円、子ども 270円