猿庫の泉
猿庫の泉とは
名水百選に選定されている猿庫の泉。
江戸時代、不蔵庵竜渓宗匠が茶に適した水を求めて諸国を遍歴中、天竜川下流の水のうまさに心をひかれ、その源を尋ねて川をさかのぼること約30里(120km)、風越山麓の松川渓谷に、この泉を探しあてたといわれています。
5月~10月の日曜・祝日には猿庫の泉保存会による野点が行われており、各地の茶道家集まるなど、茶の湯に最適な水として親しまれています。
入口
駐車場のすぐ隣が猿庫の泉の入口。
時が止まったように静かな空間の中に、「カコーン」という鹿威しの音が響いています。
東屋
入口からの階段をしばらく進むと東屋があります。
森林の中に佇む東屋は風情があり、ここで一休みできますよ。
水汲み場
東屋のすぐ上にある水汲み場。
口当たりはまろやかですっきりする軟水で、県内・県外問わず、水筒やペットボトルなどに汲みに来る方も多くいるようです。
名水 猿庫の泉(水汲み場)
外の世界とは一線を画していて、自然の音しか聞こえてきません。まるで別世界のようで、心をリフレッシュできます。
湧き水が出てくる部分から発生する波紋が美しいですね!
水質データ
猿庫の泉は、水温10.0~13.0℃、硬度11.0~14.0mg/Lの軟水で、炭酸水素イオンやカルシウムイオン、ナトリウムイオンなどが多く含まれています。
※水質評価データ詳細は以下参照
硬度 | 14.0 mg/L |
---|---|
水素イオン濃度(pH) | 6.8 mg/L |
電気伝導率(EC) | 5.1 mS/m |
カルシウムイオン(Ca2+) | 4.8 mg/L |
マグネシウムイオン(Mg2+) | 0.6 mg/L |
ナトリウムイオン(Na+) | 4.2 mg/L |
カリウムイオン(K+) | 1.6 mg/L |
炭酸水素イオン(HCO3–) | 28.0 mg/L |
塩化物イオン(Cl–) | 0.8 mg/L |
硫酸イオン(SO42-) | 1.1 mg/L |
溶性ケイ酸(SiO2) | 18.0 mg/L |
硝酸性窒素(NO3–) | 0.3 mg/L |
駐車場
県道15号から白山町3丁目の交差点を左折、県道8号(大平街道)を進みます。しばらく進むと、”さるくらの泉”の案内板があり、そこを円悟沢林道へ右折します。さらに進むと左側にトイレがあり、その手前に約10台の駐車場があります。
(さらに奥にも少し駐車スペースがあります)
風越山へ登山する方もこの駐車場を利用しています。
補足情報・アクセス
住所 長野県飯田市上飯田
アクセス 車 飯田I.C.より15分
駐車場 あり
料金 なし