奈良井宿とは
奈良井宿(ならいじゅく)は、江戸と京都を結ぶ中山道の宿場町で、鎮神社を京都側の端に、奈良井川沿いを緩やかに下る約1kmの町並みを形成する日本最長の宿場町です。昭和53年(1978年)、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
木曽11宿の中では最も標高が高く、中山道最大の難所といわれた鳥居峠を控え、峠越えに備えて宿をとる多くの旅人で栄えた宿場町は「奈良井千軒」と謳われていたようです。現在も宿場当時の姿を色濃く残した建物が街道の両側に建ち並んでいます。
また、NHK連続テレビ小説「おひさま」の舞台になったことでも有名です。
奈良井宿
奈良井駅
道の駅「奈良井木曽の大橋」駐車場から線路下をくぐる歩道を歩いて行きます。
奈良井駅、何だか懐かしくていい雰囲気ですよね。
宿場町
奈良井駅付近から約1kmに渡る宿場町、奈良井宿です。
歴史を感じる建物が並んでおり、江戸時代にタイムスリップしたかのようです。
当時の姿を色濃く残した建物が魅力の奈良井宿
平日の10時前でしたので、観光客も非常に少なく、のんびりと過ごすことができました。
日本最長の宿場町・奈良井宿
元櫛問屋の中村邸、国の重要文化財に指定されています。
天保14年(1843年)頃に建てられた塗櫛の商家で、主屋と土蔵がある奈良井宿の典型的な町家の様式です。現在も昔のままの建物で、資料館として一般公開されています。
※入館料:大人300円、中学生以下無料
一部のお土産屋さんは営業中です。ここでゆっくり買い物を楽しむのもいいですね。
奈良井宿には6つの水場(宮の沢、鍵の手、池の沢、横水、下城、下町)があります。
鳥居峠を越える人々の渇きを癒したり、宿場の飲料水や防火用、また旅人と地元住民の憩いの場でもあったようです。
奈良井宿 五ヶ寺
奈良井宿には5つの寺(浄龍寺、長泉寺、大宝寺、法然寺、専念寺)が残されています。奈良井宿五ヶ寺(ならいじゅくごかじ)ともいわれます。
こちらは天正10年(1582年)に建立された大宝寺です。信州・木曽霊場・七福神巡りの寺でもあり、知恵と寿命を与える神(寿老人)の霊場寺としても有名です。
※拝観料:100円
こちらは貞治5年(1366年)に建立された長泉寺です。本堂にある長さ約20mの龍の大天井絵は一見の価値ありです。
鎮神社
鎮神社(しずめじんじゃ)、奈良井宿の鎮守です。
元和4年(1618年)、奈良井宿に疫病が流行り、これを鎮めるために下総国(現在の千葉県北部)香取神宮から主神をまねき、祭祀をはじめたとされています。毎年8月11日・12日に鎮神社例大際が行われています。
鎮神社の本殿は市の有形文化財、社叢は市の天然記念物に指定されています。
奈良井宿の鎮守・鎮神社
木曽の大橋
木曽の大橋、総檜造りの太鼓橋で橋脚を持たない橋としては日本有数の大きさです。
道の駅「奈良井木曽の大橋」から徒歩数分のところですので、奈良井宿を観光した後で立ち寄るのが良いかと思います。樹齢300年の檜で造られた橋、とても美しく見事ですね。
総檜造りで日本有数の大きさ・木曽の大橋
長野県内の宿場町
江戸時代の面影を残す風情ある町並みが魅力の妻籠宿↓
駐車場
道の駅「奈良井木曽の大橋」
国道19号から奈良井宿の交差点を曲がって少し進んだところに道の駅「奈良井木曽の大橋」駐車場があります。こちら以外で無料の駐車場は、木曽の大橋付近にもあります。休日は分かりませんが、平日の午前中は空いていました。
また、有料となってしまいますが、奈良井駅前駐車場(500円/日)、奈良井権兵衛駐車場(510円/日)もありますので、もし無料駐車場が満車の場合はご利用ください。
補足情報・アクセス
住所 長野県塩尻市奈良井
アクセス 車 伊那I.C.より40分
塩尻I.C.より40分
中津川I.C.より95分
徒歩 JR奈良井駅より1分
駐車場 あり
料金 なし