無量寺とは
無量寺(むりょうじ)は、箕輪町の小高い丘に位置する真言宗の寺院です。元仁元年(1224年)に享賢和尚により創建されたと伝えられ、800年の歴史を持ちます。また、中部四十九薬師霊場十三番礼所、伊那諏訪八十八ヶ所霊場三十六番礼所でもあります。
国の重要文化財に指定される阿弥陀如来座像、県宝に指定される聖観音菩薩立像・地蔵菩薩立像など多くの文化財があります。戦国時代に周辺の多くの寺院が焼打ちに遭った中、無量寺にはそのような記録がなく貴重な文化財が残されています。
無量寺
山門
北風が冷たい朝、無量寺を訪問です。
太陽が雲に隠れてしまう時間帯が多い中、山門を通る際に一瞬の晴れ間がのぞきます。
参道を上り、さらに石段の先には鐘楼・本堂が見えてきますよ。
いちい
鐘楼の左隣にある樹齢450年の名木いちい、福を呼ぶ宝舟の形をしているそうです。
名木いちいの隣には三重塔、雪化粧の中央アルプスを背景にとても美しい風景ですよね。
雪化粧した中央アルプスと三重塔
本堂
本堂では平穏な日々と健康を祈ります。
800年の歴史を持つ無量寺の本堂
本堂横には慈母観音が立ちます。また、写真を撮り忘れてしまったのですが、向かい側には箕輪町の有形文化財に指定される宝筺印塔もありますよ。
道路沿いに並ぶ六地蔵、享保7年(1722年)に建立されたもので、元々は阿弥陀堂北側に安置されていたようです。死後に地獄・餓鬼・畜生・修羅・人道・天道の六道において極楽浄土に導いてくれるとされています。
阿弥陀堂
本堂横の道路を少し上ると、享保13年(1728年)に建立された阿弥陀堂があり、内部には不動明王像・毘沙門天像が安置されています。いずれも箕輪町の有形文化財です。元々は阿弥陀如来座像・聖観音菩薩立像・地蔵菩薩立像の三尊もこちらに安置されていました。
阿弥陀堂横には西国三十三体の石仏が並びます。江戸時代に観音巡礼が流行した際に、身近にお参りができるように三十三体の石仏をつくったようです。
放光殿
第一駐車場の上にある放光殿には、国の重要文化財に指定される阿弥陀如来座像、県宝に指定される聖観音菩薩立像・地蔵菩薩立像が安置されています。これらは平安時代後期につくられたもので、観音と地蔵を脇侍とする阿弥陀三尊像は大変貴重です。
※拝観希望の方は事前に連絡必要
観音と地蔵を脇侍とする阿弥陀三尊像
周辺観光スポット
神社境内を覆う社叢で隣接する小野神社・矢彦神社↓
※車で約25分
駐車場
無量寺には第一駐車場と第二駐車場があります。第一駐車場は本堂横(放光殿付近)にあり約20台、第二駐車場は山門手前にあり約40台の駐車が可能です。第二駐車場からは坂道を上る必要がありますので、足の悪い方は第一駐車場がおすすめです。
補足情報・アクセス
住所 長野県上伊那郡箕輪町東箕輪
アクセス 車 伊北I.C.より10分
徒歩 JR沢駅より35分
JR羽場駅より40分
駐車場 あり
料金 なし