入野谷山とは
入野谷山(いりのややま)とは、伊那市と大鹿村の間にある標高1,772mの里山です。パワースポットとして知られる分杭峠の南東側に位置しており、平成25年(2013年)に整備された片道約2.5kmの登山道で手軽にトレッキングを楽しむことができます。
また、体力のある方は山頂から大鹿村側へ続く尾根を約1.4km進むと、塩見岳や赤石岳、さらに伊那谷を眼下に中央アルプスから北アルプスまで一望できる絶景スポットに巡り合うことができるのも魅力です。
入野谷山
登山ルート
入野谷山の登山ルートは以下で紹介する1種類のみです。また、本記事で記載している時間は、筆者が登った場合のものです。写真を撮りながらではありますが、比較的速めに歩く方かと思いますので参考程度にしていただければと思います。
風の丘
梅雨の合間に気持ちよく晴れた夏日、入野谷山を訪問です。
登山口から約5分、風の丘に到着です。一面が笹に囲まれており、そよ風がとても気持ちいいですよ。また、北側には中央構造線に沿ってできた谷も一望できます。
結の桂
さらに登山道を歩いていきます。
途中には苔むした岩があって、まるで「もののけ姫」の世界に迷い込んだようですよ。
風の丘から約15分、結の桂(ゆいのかつら)に到着です。写真手前側が女桂、左奥側が男桂、2本のカツラの巨木が仲良く並んでいますね。縁結びの御利益があるそうです。
仲良く並ぶ結の桂
光のテラス
少し進んだ場所に希望の泉があるはずですが・・・残念ながら見つけることができませんでした。でも登山道周辺の雰囲気はとてもいいです。
さらに進むと光のテラスと入野谷山の分岐点に、まずは光のテラスを目指していきます。
結の桂から約20分、光のテラスに到着です。木が生い茂って周辺の眺望はよく見えませんが、光が差し込んだ空間に心が安らぎますよ。
山頂
いよいよ山頂に向かって歩いていきます。登山終盤になって坂道がだいぶ急になり、足がパンパンに・・・何とか前へ前へ。
光のテラスから約15分、山頂に到着です。山頂からの眺望はありませんが、まずはここで一休みします。
パノラマ尾根の頭
絶景スポットを目指して、大鹿村側へ続く尾根を歩きます。途中でレンゲツツジの群生を発見、緑の中に橙色が映えますね。
鮮やかなレンゲツツジの群生
周辺が開けてきて絶景スポットへの到着が近い予感です。
笹に囲まれた美しい尾根
山頂から約20分、目的地のパノラマ尾根の頭に到着、こちらの標高は1,842mです。
伊那谷を眼下に中央アルプスから北アルプスまで一望できる絶景スポットですよ。
絶景が楽しめるパノラマ尾根の頭
スッキリとした青空が広がって気持ちがいいですね。
登山口にある分杭峠には多くの観光客が訪れていましたが、入野谷山の登山ですれ違ったのは2組のみでした。この美しい眺望を独り占め、のんびりと過ごせましたね。
- 歩きやすい運動靴
(登山靴や雨具などの装備も検討) - 平地の服装より厚着もしくは重ね着できる服を持参
- 軽食、飲料水を持参(脱水症状に注意)
分杭峠
登山口の手前には分杭峠があります。日本有数のパワースポットとしても知られていますので、氣場(ゼロ磁場)でゆっくり過ごすのもおすすめです。
駐車場
粟沢駐車場
登山口の3kmほど手前(北側)に粟沢駐車場があり、約100台の駐車が可能です。休日10時頃の訪問でしたが、まだ半分以上が空いている状態でした。
登山口(分杭峠)には車で行くことができませんので(駐車不可)、必然的にこちらの駐車場を利用することになります。徒歩で向かうことも可能ですが、粟沢駐車場から30~40分間隔で発着しているシャトルバスがおすすめです。朝8時から2台のバスがピストン運行しており、片道約15分で到着できます。
※料金:大人1,000円、子ども500円(小学生以下)
補足情報・アクセス
住所 長野県伊那市、下伊那郡大鹿村
アクセス 車 伊那I.C.より50分
小黒川スマートI.C.より50分
駐車場 あり
料金 大人 1,000円、子ども 500円