穂高神社とは
穂高神社(ほたかじんじゃ)は、北九州で栄えた安曇族の祖先である穂高見命を御祭神とする神社です。安曇野市にある神社が本宮で、奥宮は穂高連峰の麓にある上高地に、嶺宮は北アルプスの奥穂高岳に祀られています。創建年代は不明ですが、醍醐天皇の延長5年(927年)に選定された延喜式神名帳には名神大社に名を連ね、古くから信濃における大社として朝廷からも崇敬されたと伝えられています。
また、穂高神社では三殿ある本殿一殿を20年ごとに造り替える式年遷宮祭が行われています。古くより日本アルプスの総鎮守、交通安全、産業安全の守り神として広く信仰されており、多くの参拝客が訪れています。
穂高神社
鳥居
気持ちよく晴れた朝、穂高神社を訪問です。
鳥居をくぐると石碑の前に竹灯籠が広がっています。毎年12月に神竹灯(かみあかり)といわれるイベントが開催されており、夜には境内を中心に10000本の竹灯篭が灯されて幻想的な風景をつくりだします。
穂高神社の御祭神・穂高見命には、九州・祖母山の神である豊玉姫という姉がおり、麓の竹田市では「竹楽」という竹にあかりを灯す祭りがありました。豊玉姫の「山を大切にする人の心を安曇野にも伝えたい」という想いを受け取った穂高見命がこの「神竹灯」を始めたと伝えられています。
安曇野市の有形文化財に指定される手洗石と手水舎です。厳かな雰囲気がありますね。
手水舎の横には神船がありますよ。
境内
境内の雰囲気もいいですね。朝方でしたので参拝する方も少なめでゆっくりできました。
鳥居をくぐった先の正面にあるのが神楽殿です。
また、右奥には孝養杉と呼ばれる樹齢500年以上の杉の巨木が立ちます。地元では親孝行の想いが込められた木としても大切にされているようです。
拝殿の周辺も竹灯籠がいっぱいですね。とても立派な拝殿、平穏な日々と健康を祈ります。
竹灯篭に囲まれる穂高神社の拝殿
若宮社
境内の右側には若宮社があります。天智天皇の命により水軍を率いて朝鮮に渡った阿曇比羅夫命が祀られています。
若宮社の後側には、安曇野市の天然記念物に指定される穂高神社若宮西の欅が立ちます。幹周4.2m、樹高18m、樹齢500年以上といわれています。また、今回は見られませんでしたが、少し離れた場所に穂高神社大門の欅もあるようです。
樹齢500年の歴史を持つ穂高神社若宮西の欅
神橋
手水舎から右手に歩いていくと、安曇野市の有形文化財に指定される穂高神社の神橋がありますよ。御手洗川に架かる石橋ですが、小さいのでついつい通り過ぎてしまいがちです。。
白松
社務所の中庭に植えられているのは白松という珍しい松で、葉は三葉、幹は茶褐色と緑色の斑点をしています。昭和37年(1962年)の天皇誕生日に山葵を献上した際、この松の枝を下敷きとして添えたところ、天皇陛下の御目にとまったおめでたい松です。
周辺観光スポット
国の重要文化財に指定される本堂(薬師堂)がある松尾寺↓
※車で約15分
パワースポットとしても知られる有明山神社↓
※車で約20分
駐車場
穂高神社には数箇所の駐車場が整備されています。穂高神社の北側に大駐車場、南東側に南駐車場、南西側に穂高駐車場があり合計200台以上は停められそうです。アクセス面では大駐車場と南駐車場が近いのでおすすめ、平常時は混雑はなさそうです。
補足情報・アクセス
住所 長野県安曇野市穂高
アクセス 車 安曇野I.C.より15分
徒歩 JR穂高駅より10分
駐車場 あり
料金 なし