天体観測
満点の星が広がる風景は格別ですよね。プラネタリウムや写真ではなく、天体望遠鏡などがなくても、条件を満たせば肉眼でも見事な星空に出逢うことができます。また、長野県は日本有数の天体観測地でもあります。本記事では、星がきれいに見える条件やおすすめスポットについて紹介していきます。
星がきれいに見える条件
きれいな星空を見るためには以下4点のポイントがあります。
夜空が快晴であること
まずは夜空が快晴であることが最低限の条件となります。雲が多いと星が隠れてしまったり星の輝きが薄くなったりしますので、天気予報をよく確認して雲がない日・時間帯を選ぶことがとても重要です。
周辺の明かりが少ないこと
夜空が快晴でも周辺の明かりが多い場所(市街地など)では、きれいな星を見ることができません。できる限り市街地から離れることも重要な条件のひとつとなります。特に大都市圏(東京・名古屋・大阪など)からは100km以上離れるのが理想で、一番暗くなる時間帯として深夜~夜明け前が天体観測にベストです。
また、月の光も大きな影響があります。「新月の日」もしくは新月でないにしても「月が出ていない時間帯」を選ぶこともポイントです。
空気が澄んでいること
空気がカラッと乾燥している日は星がきれいに見えます。逆に湿度が高い(空気中の水蒸気が多い)と、霞がかったり霧が出たりと、星を見るには不利な条件となってしまいます。季節的には晴れの日が多く乾燥しがちな冬がおすすめです。
また、大気中に漂う不純物(塵・ホコリ、花粉、黄砂、PM2.5など)も影響を及ぼします。大都市圏を離れれば排気ガスなどの不純物は減りますが、花粉・黄砂・PM2.5などの状況については気象情報サイトなどで確認が必要です。
夜空を遮るモノがないこと
観測場所の周囲に高い建造物や木々がないことも事前に確認が必要です。空が開けているという意味では、標高の高い場所(山、高原など)が比較的良いかと思います。
(標高が高い場所は空気が薄く、澄んでいる点もおすすめ)
おすすめスポット
環境省が実施する全国星空継続観測で「星が最も輝いて見える場所」に選ばれている下伊那郡阿智村は、美しい星空が見られる条件が整った場所として知られています。ヘブンスそのはらでは天空の楽園ナイトツアーも開催されています。
まとめ
きれいな星が見られるベストシーズンは冬です。場所や時間帯によっては気温が氷点下になることもありますので、しっかりと防寒対策をして満点の星を楽しみましょう。