鳩ヶ嶺八幡宮とは
鳩ヶ嶺八幡宮(はとがみねはちまんぐう)は、伊那郡伊賀良庄島田郷(現在の飯田市松尾)に鎮座し、島田八幡宮と称されてきました。康平5年(1062年)に石清水八幡宮(京都)の分霊を勧請したのが始まりと伝えられており、明治33年(1900年)には伊那谷で最初の県社に昇格しています。伊那谷の名社として近郷に広く崇敬され「八幡の八幡様」と呼ばれて親しまれています。
御神体である木造の誉田別尊座像(ほんだわけのみことざぞう)は、国の重要文化財に指定されています。鎌倉時代の代表的な木造の神像であり、美術的にも日本彫刻史上においても重要な意味を持つ存在です。
鳩ヶ嶺八幡宮
鳥居
正面に構える鳥居、宝永5年(1708年)着工時に金三千二百両を費やしたそうです。
鳥居前の道路は意外と車が通ったりしますので、周辺を移動する際はご注意ください。
鳥居をくぐって参道へ、両脇には狛犬、正面のずっと先には随神門が見えますね。
参道左側にある池、中央には鶴の噴水がありますよ。
12月下旬に入って冷え込みが厳しくなっており、鶴には何本もの氷柱が垂れ下がります。
随神門
飯田市有形文化財に指定されている随神門、弁柄の鮮やかな彩色が特徴的ですね。
享保6年(1721年)に飯田藩第5代藩主堀氏により建立されたと伝えられる平屋造の八脚門です。中央にある白竜の彫刻も見事。
色鮮やかな弁柄が特徴的な随神門
随神門の左側には夫婦杉と呼ばれる杉が立ちます。
天神様と大黒様も祀られています。
天神様は天満宮ともいわれ、菅原道真公を祭神とする学問の神様。大黒様は大国主命と大黒天がひとつに習合した神様で、七福神のひとつ福徳円満の神様として崇敬されています。
境内
随神門を通ると、その先に長い石段が続きます。
石段左側にある祓戸の滝、真ん中の水の流れはいまひとつですが・・・いい雰囲気です。
石段右側には絵禹堂の矢場、その隣には神馬が祀られています。
矢場の奥には境内社もありますよ。
拝殿
さらに石段を上ると、厳かな雰囲気の中に拝殿が現れます。
拝殿の後側には飯田市有形文化財の本殿があります。こちらには3神の祭神が祀られており、その中央に国の重要文化財に指定されている誉田別尊座像が安置されています。
鳩ヶ嶺八幡宮の拝殿
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駐車場
境内の左側(池の隣)と随神門の左手前に参拝者用の駐車スペースがあり、全部で十数台は駐車できそうです。周辺の道路は若干狭いため、車の運転にはご注意ください。
補足情報・アクセス
住所 長野県飯田市八幡町
アクセス 車 飯田I.C.より10分
徒歩 JR伊那八幡駅より10分
駐車場 あり
料金 なし