仲仙寺とは
仲仙寺(ちゅうせんじ)は、伊那市にある天台宗の寺院で、弘仁7年(816年)に比叡山延暦寺の高僧である慈覚大師により開山されました。慶長18年(1613年)に領主・小笠原秀政の発願で現在地に移り、羽広山仲仙寺と名を改めた歴史があります。以後、羽広観音として親しまれるようになり、「馬の観音様」として周辺地域から広く信仰を集めています。
仲仙寺周辺の植物群落は伊那市の天然記念物に指定されており、秋には境内が美しい紅葉に染まることでも知られています。また、仁王門に安置されている木像金剛力士立像が県宝に指定されるなど多くの文化財が残る寺院でもあります。
紅葉の見頃
11月上旬~中旬(例年)
※天候により前後する可能性あり
※訪問実績:2022年11月12日 →見頃
仲仙寺
参道
スッキリ晴れた紅葉の秋、仲仙寺を訪問です。
参道沿いの紅葉は若干ピークを過ぎて散りはじめ、でも落ちた赤色の葉もいい雰囲気です。
六地蔵周辺の紅葉は鮮やかな黄・橙・赤色に染まっていますよ。
鮮やかな紅葉に包まれる六地蔵
山門
山門に続く石段沿いの紅葉も風情を感じさせます。
風情を感じさせる紅葉と山門
境内
静かな境内で逆光を浴びて輝く紅葉がいい雰囲気ですね。時が止まったかのような空間の中は何とも言えない良さがあります。
本堂(観音堂)周辺の紅葉もちょうど見頃を迎えていますよ。
本堂・鐘楼・山門と紅葉がとても美しいですね。
仲仙寺周辺の植物群落は伊那市の天然記念物に指定されています。ヒノキ・サワラ・スギなどの植栽針葉樹に混じって、カエデ・ミヤマクロモジ・コシアブラなどの自生広葉樹が森林を形成しているとのことです。
美しい紅葉と仲仙寺
石仏
本堂裏のもみじが鮮やか、逆光で透き通った感じが好きです。
四国八十八ヶ所霊場の石仏が並ぶ道沿いも鮮やかに染まります。木漏れ日と紅葉の中を歩くと気持ちがいいものです。
もみじの絨毯の中に石仏が立ちます。こんな風景も晩秋ならではの貴重なものですよね。
休日の朝9時過ぎ、境内では絵画を描いている方がいただけで他に誰もいませんでした。この美しい紅葉をほぼ独り占めという感じでとても満足です。
仲仙寺の詳細はこちら↓
周辺観光スポット
黄金色のトンネルが広がる信州大学農学部のユリノキ並木↓
※車で約10分
境内に立つ樹齢400年のイチョウの大木、恩徳寺大銀杏↓
※車で約15分
もみじが鮮やかに色付く風景が趣を感じさせる高遠城址公園↓
※車で約30分
駐車場
仲仙寺の近くに駐車スペースがあります。途中で二手に分かれる道があり”バス”の看板ではない方向に進むと、左手に6~7台程度の駐車スペースがあります。休日の朝9時頃、駐車場には1台が停まっていただけで特に混雑することはなさそうです。
公式HPには駐車場100台と記載されており、バス用駐車場も利用できるかもしれません。
補足情報・アクセス
住所 長野県伊那市西箕輪
アクセス 車 伊那I.C.より10分
駐車場 あり
料金 なし