立石の雄スギ雌スギとは
立石の雄スギ雌スギ(たていしのおすぎめすぎ)とは、三穂地区の立石と呼ばれる集落の中央に、東西約400m離れて堂々と立つ2本の杉の巨木です。長野県第11位(全国第32位)の大きさです。また、長野県の天然記念物にも指定されています。
雄スギは夕日御影杉、雌スギは朝日御影杉とも呼ばれています。これは、春秋の彼岸(春分・秋分の日)、朝日が昇る頃に雌スギの影が雄スギの元に、夕日が沈む頃には雄スギの影が雌スギの元に届くことから呼ばれるようになりました。また、東西に並ぶ姿から夫婦杉とも呼ばれています。
※現在、夕日が沈む際は確認できないようです
日本武尊(やまとたけるのみこと)お手植えの杉であるという伝承もあり、古くから地元住民に親しまれ、この地区のシンボルとなっています。
立石の雄スギ雌スギ
雄スギ
樹齢1000年を超える雄スギ(幹周9.8m、樹高41.6m)。根がしっかり張っており、巨大で圧倒されてしまいそうです。
根元には、立石寺の守護神として貴船神社が祀られています。
樹齢1000年を超える立石の雄スギ
雄スギは先端が枯れています。雄だからハゲている・・・!?
雌スギ
こちらも樹齢1000年を超える雌スギ(幹周9.0m、樹高40.3m)。雌スギということで、雄スギより若干小ぶりです。
それにしても長野県内有数の巨木が、この小さな集落の中に2本もあるとは・・・特別な力が湧いてきそうですね。
樹齢1000年を超える立石の雌スギ
朝日御影杉
朝日御影杉とも呼ばれる雌スギ、朝日が昇る頃に雌スギの影が雄スギの元に届く風景を見るために、秋の彼岸の早朝に訪問です。
6時半過ぎ、雌スギから雄スギに向かって影が伸びていますね。とても貴重な瞬間です。
雌スギの影が雄スギの元へ(朝日御影杉)
7時頃、写真右側が雌スギの影、中央に雄スギがあります。
影はだいぶ短くなっており、方向も雄スギからずれてきています。ベストな時間帯は日の出直後の6時頃かと思います。
日中に雄スギ側から見た風景です。集落の上の方から見たいと思って車を走らせたのですが、狭い道で行き止まりに・・・車をバックさせる大変な目にあいました。。
東西に並ぶ夫婦杉がこの集落を見守っているようですね。
周辺観光スポット
伊那谷最古の真言宗の寺院である立石寺↓
※徒歩で約5分
駐車場
小さな集落であり、残念ながら専用の駐車場がありません。雄スギの手前に飯田市消防団三穂分団立石詰所があり、その西側のスペースに駐車することができます。
※詰所正面は駐車不可
補足情報・アクセス
住所 長野県飯田市立石
アクセス 車 飯田山本I.C.より20分
飯田I.C.より25分
駐車場 なし
料金 なし