霊松寺とは
霊松寺(れいしょうじ)とは、大町市にある曹洞宗の寺院で、応永11年(1404年)に實峰良秀禅師により開山されました。曹洞宗の寺院としては長野県最古とされており、仁科三十三番札所の第十八番札所でもあります。弘化4年(1847年)の善光寺地震により倒壊・焼失してしまいましたが、その後再建されて現在に至ります。また、諏訪大社の宮大工・藤本広八政因の見事な彫刻が施された霊松寺山門は県宝に指定されています。
四季折々の風景も魅力で、その中でも秋の紅葉シーズンが特におすすめです。大町市天然記念物に指定される霊松寺のオハツキイチョウの鮮やかな黄色、境内を真っ赤に染めるドウダンツツジとの共演も見事で風情を感じさせます。また、紅葉が見頃を迎える期間はライトアップも実施されています。
紅葉の見頃
10月下旬~11月上旬(例年)
※天候により前後する可能性あり
※訪問実績:2024年11月15日 →見頃
霊松寺
鐘楼
天気は曇りでしたが・・・久々の平日休みに紅葉で有名な霊松寺を訪問です。
駐車場から眺める紅葉と大町市街がいい景色ですね。
総ケヤキ造りの見事な鐘楼、直径4尺(120cm)・重さ2.5tは長野県内でも随一とのことです。住職が世界平和を祈念する気持ちを込めて建立したようです。
鮮やかに染まる境内を横目に、案内板に従って歩いていきます。
オハツキイチョウ
ドウダンツツジの赤色とイチョウの黄色が見事ですね。黄色の絨毯も広がってますよ。
ドウダンツツジとイチョウの共演
大町市の天然記念物に指定される霊松寺のオハツキイチョウ、「お葉付銀杏」という意味で、ギンナンが葉上に結実することからきています。この珍しい風景は全体の約10%のギンナンに見られるとのことですので、是非探してみてはいかがでしょうか。
霊松寺のオハツキイチョウ(大町市天然記念物)
オハツキイチョウの手前には江戸末期の総門(改修復元)もあります。
山門
諏訪大社の宮大工・藤本広八政因の見事な彫刻が施された霊松寺山門、幕末期の信州の社寺建築を代表するものとして県宝に指定されています。嘉永5年(1852年)に建立、廃仏毀釈により廃寺となった松川村観勝院から移築されてきた歴史があります。
鮮やかな紅葉に包まれた山門は風情を感じさせますよね。
紅葉に包まれる霊松寺山門(県宝)
境内
山門の横には八徳水といわれる名水が湧いているとのことですが・・・水はなく。。
観音様がドウダンツツジに囲まれて美しいですね。
曇り空の影響で全体にやわらかい光が当たったことで逆に美しさを引き出しています。ベンチで一休みすることもできますよ。
本堂
本堂に到着、平穏な日々と健康を祈ります。
庫裏
本堂の隣には間口10間・奥行20間(200坪)の立派な庫裏がありますよ。
裏庭の紅葉も見事ですね。
裏庭を染める色とりどりの紅葉
平日ですが多くの方々が紅葉の霊松寺を訪れていました。例年の見頃は10月下旬~11月上旬、今年は暖かい日が続いた影響で紅葉が遅れており、11/15になっても見頃が続いています。そろそろ終盤ではありますが、もう少し楽しめそうです。
周辺観光スポット
緑色・黄色・橙色のグラデーションが美しく樹齢250年を超える大峰高原七色大カエデ↓
※車で約35分
駐車場
鐘楼前
鐘楼前の道沿いに13台の駐車場があります。平日14時頃の訪問でしたが9割程度が埋まっている状態でした。休日は満車になる可能性が高いため、ご注意ください。
※公式HPのライブカメラで駐車場の一部は確認可
庫裏前
庫裏の前にも駐車場があり約15台の駐車が可能です。こちらの駐車場は4~5台程度でまだまだ空きがありました。足の悪い方はこちらの駐車場がおすすめです。
補足情報・アクセス
住所 長野県大町市大町
アクセス 車 安曇野I.C.より50分
麻績I.C.より50分
徒歩 JR北大町駅より45分
駐車場 あり
料金 なし