陣馬形山とは
陣馬形山(じんばがたやま)とは、伊那山地から飛び出した形の標高1,445mの山です。伊那谷随一といわれる山頂からの眺めは絶景で、西に中央アルプス(天気が良ければ北アルプスも)、東に南アルプス、さらに日本で最も大きい谷といわれる南北60kmに渡る伊那谷を一望できます。条件が揃えば雲海や星空も楽しめるのが魅力です。
また、信州のふるさと風景を見渡せるビューポイントとして平成25年(2013年)に信州ふるさとの見える山に認定されました。
陣馬形山には3種類の登山ルートがあり、日帰り登山を楽しむことができます。山頂付近には陣馬形山キャンプ場も整備されており、車で山頂まで行くことも可能です。
陣馬形山
登山ルート
陣馬形山には以下3種類の登山ルートがあります。今回は”美里ルート”を紹介します。
- 美里ルート →往復12km(約5時間)
- 四徳ルート →往復12km(約5時間)
- 大嶺山ルート →未整備
本記事で記載している時間は、筆者が登った場合のものです。写真を撮りながらではありますが、比較的速めに歩く方かと思いますので参考程度にしていただければと。
丸尾の百年の柿の木
登山者用駐車場から北西方向の道(村道北山方飯沼線)を進みます。最初は美里地区の民家や田畑の中を歩く感じで、2km程度は舗装道路となります。
分岐があるような場所には、”陣馬形山登山道”もしくは”丸尾の百年の柿の木”という看板がありますので、基本的にはその指示に従って歩けば大丈夫です。
登山道沿いに咲くコスモスが美しいですね。
駐車場から約30分、丸尾の百年の柿の木に到着です。堂々と立つ柿の木が見事。近くにベンチのようなものが見えるのですが、草が生い茂っていて近づけず・・・
丸尾の百年の柿の木
陣馬形登山道のベンチ
ここから先は舗装道路から登山道へ、獣対策で設置されている金網の扉を開けて中に入っていきます。登山道周辺の木漏れ日もいい雰囲気ですよね。
丸尾の百年の柿の木から約15分、陣馬形登山道のベンチに到着です。ちょっと一休み。
丸尾のブナ
さらに登山道を歩いていきます。だいぶ足もパンパンで苦しくなってきました・・・
竹(笹?)が生い茂るエリアに入ります。この区間は一人が通れる程度の幅しかないです。
陣馬形登山道のベンチから約35分、丸尾のブナに到着です。
標高1,280m地点に立つ巨木は樹齢600年、幹周6.5m、樹高14.5mで、中川村の天然記念物に指定されています。間近で見ることができ、その堂々たる姿に圧倒されますよ。
中川村の天然記念物・丸尾のブナ
山頂展望台
丸尾のブナから約25分、山頂に到着です。
ここまでの間、5組ほどの方々(個人・夫婦・友人グループなど)とすれ違い、それぞれに登山を楽しんでいる様子でした。
山頂展望台からの眺望、天気が良いので遠くまで見渡せますよ。
中央アルプスを背景に日本で最も大きい谷といわれる伊那谷が広がります。絶景ですね。
中央アルプスを背景に広がる伊那谷
東側には南アルプス、日本国内でも上位に名が並ぶ3,000m級の山々が連なっています。
標高3,000m級の山が連なる南アルプス
風三郎神社
最後に、下山の途中で風三郎神社に立ち寄ります。登山道から少し外れた車道沿い(広域基幹林道陣馬形線)にあります。もう足が限界・・・でも気持ちがいい登山でした。
- 歩きやすい運動靴
(登山靴や雨具などの装備も検討) - 平地の服装より厚着もしくは重ね着できる服を持参
- 軽食、飲料水を持参(脱水症状に注意)
残雪の中央アルプスもおすすめ↓
周辺観光スポット
山頂から望む中央アルプスや南アルプスが絶景の戸倉山↓
※車で約40分
自然が溢れる高烏谷神社から手軽に登山が楽しめる高烏谷山↓
※車で約45分
駐車場
陣馬形山登山者用駐車場
美里集会所の近くに登山者用駐車場があり、6~7台程度の駐車が可能です。道路沿いのちょっとしたスペースですので、駐車場に見えず通り過ぎてしまうかも。8時半の段階で3台、戻ってきた12時頃には2台でしたので、混雑することはなさそうです。
補足情報・アクセス
住所 長野県上伊那郡中川村大草
アクセス 車 松川I.C.より50分
駒ヶ岳スマートI.C.より60分
※土砂崩落による通行止めルートあり
駐車場 あり
料金 なし