白山社とは
白山社(はくさんしゃ)とは、飯田市(風越山東側)にある神社で、山頂の奥宮と山麓の里宮に分かれています。養老2年(718年)、越前の三上泰澄禅師が風越山山頂に加賀の白山から白山妙理大権現を勧請したのが始まりと伝えられています。
明治以前は神仏習合の白山寺として歴代領主や地元住民の信仰を集めていましたが、明治初期の廃仏毀釈によりその数を減らして、現在は白山社里宮として当時の面影を残しています。白山社里宮拝殿と随身門は、飯田市の有形文化財に指定されています。
山頂の白山社奥社本殿は、室町時代後期の永正6年(1509年)に地頭の坂西氏によって造営され、江戸時代に幣殿と拝殿が増築されています。本殿は国の重要文化財にも指定されており、標高1,490mは国の重要文化財の中で全国で三番目に高い位置にあります。また、幣殿・拝殿、随身門は飯田市の有形文化財に指定されています。
白山社里宮
随身門
青空がきれいな中、白山社里宮を訪問です。
こちらは飯田市の有形文化財に指定される随身門です。
文政11年(1828年)に再建された唐破風三間楼門造りの門で、随身と呼ばれる守護神が両脇に配置されています。間口6.7m、奥行3.9m、高さ10.9mの堂々たる大きさです。
飯田市有形文化財の随身門
特に印象的なのは繊細な彫刻の数々、龍・唐獅子・鷹などが見事で風格が漂いますよね。
拝殿
参道を通って石段を上っていきます。
飯田市の有形文化財に指定される白山社里宮拝殿(旧護摩堂)、歴史を感じさせますね。内部には、護摩を焚いた煤により黒っぽくなっている様子が残っているようです。
飯田市有形文化財の白山社里宮拝殿
白山社奥宮
登山
白山社奥宮を訪問するためには風越山の登山が必要となります。道中の詳細情報はこちらの記事で紹介しています。
随身門
おしぼら駐車場から約1時間半、やっと見えてきました。既に足がパンパン・・・休憩しながらゆっくり登山する場合は2時間半程度かかるかと思います。
苔むした手水舎には雨水が溜まっているようです。
飯田市の有形文化財に指定される随身門、安永4年(1775年)に建立されました。大自然の中で弁柄塗が鮮やかですね。
飯田市有形文化財の随身門
幣拝殿・本殿
随身門を通って石段を上っていきます。石段は不揃いで、滑りやすいので足を踏み外さないように注意が必要、過去に一度だけ踏み外したことが・・・特に下りは慎重に。
国の重要文化財に指定される白山社奥社本殿、こちらも弁柄塗が際立ちます。また、標高1,490mは国の重要文化財の中で全国で三番目に高い位置にあります。
国重要文化財の白山社奥社本殿
ここまでに8人の登山客とすれ違いました。個人・夫婦・友人の方など様々ですよ。
本殿(写真右側)は室町時代後期の建築、幣拝殿(写真左側)は江戸時代に増築されたものです。また、幣拝殿は飯田市の有形文化財に指定されています。
駐車場
白山社里宮には第一駐車場~第三駐車場があります。駐車場というより駐車スペースという感じで、特に第一駐車場は分かりにくいです。訪れる方は少ないのでどこでも問題ないですが、白山社の後側にある第二・第三駐車場が良いかと思います。
補足情報・アクセス
住所 長野県飯田市滝の沢
アクセス 車 飯田I.C.より15分
座光寺スマートI.C.より15分
駐車場 あり
料金 なし