山口家庭園とは
山口家庭園(やまぐちけていえん)とは、アルプスあづみの公園の一角にある大庄屋山口家の庭園です。山口家は300年以上の歴史を持つ旧家で、村々を統括する大庄屋という役職を務め、松本藩主も度々滞在してきました。
庭園は江戸時代初期(1681~1688年)に書院の北庭として造られたものです。池泉は全体に「心」という字を表し、出島・亀島・板橋・切石橋を配して、北東側に滝を組み込んだ配置が奥深さを出しています。書院建築とともに同時代の庭園が良く保存されており、文化的・学術的にも価値が高く長野県の名勝に指定されています。
山口家庭園
前庭
アルプスあづみの公園で菜の花畑を散策した帰り道、山口家庭園を訪問です。
立派な門構えが目を引きますよね。
きれいに整えられた前庭を歩いていきます。
山口家は300年以上の歴史を持つ旧家で、村々を統括する大庄屋という役職を務め、松本藩主も度々滞在したとのことです。また、北アルプスを紹介したイギリス人のウエストンも、常念岳登山時の宿舎として本庭を鑑賞した歴史があります。
個人邸宅であるため、玄関でインターホンを鳴らすシステムのようです・・・が、インターホンを鳴らしたものの何もなく。。残念ながら不在の時間帯だったのかもしれません。
庭園(再訪問)
前回訪問した際に庭園を見ることができませんでしたので、改めて訪問しました。
※拝観料:大人 400円、子ども 200円
※以下は2023年9月訪問時の写真
邸内には山口家の二代目である山口蒼輪が、17歳で院展に初入選した作品「草」が展示されています。深みを感じさせる素晴らしい作品ですよね。
約340年前の江戸時代初期に造られた庭園、全体に「心」という字を表しているとのことです。また、出島・亀島・板橋・切石橋や北東側の滝など美しい空間が広がります。
江戸時代初期に造られた見事な庭園
邸内に訪問者はいませんでしたので、一人でこの空間を堪能することができました。実際に庭園へ入ってその雰囲気を間近に楽しむこともできますよ。
長野県の名勝に指定される山口家庭園が見事ですね。時の流れを忘れてしまいそうです。
長野県の名勝・山口家庭園
旧安楽寺の宝篋印塔
山口家の近くには、明和5年(1768年)に建立された旧安楽寺の宝篋印塔がありますよ。
昭和62年(1987年)に解体修理をした際、塔の下からは三千数百個の経文を書いた経石と戒名を書いた石が97個、塔の中からは寛永通宝11枚が発見されたようです。この貴重な建造物は安曇野市の有形文化財に指定されています。
周辺観光スポット
四季折々の風景や花が楽しめるアルプスあづみの公園↓
※徒歩で数分
北アルプスからの豊かな湧水に恵まれた大王わさび農場↓
※車で約20分
駐車場
アルプスあづみの公園に第1駐車場~第5駐車場、臨時駐車場があります。中央口(第1駐車場、第2駐車場)に700台、穂高口(第3駐車場、第4駐車場)に300台、堀金口(第5駐車場)に40台の駐車が可能です。
山口家庭園を訪問する場合は第2駐車場がおすすめです。10時頃は空車が目立ちましたが、12時頃には9割ほど埋まっている状態でした。菜の花やチューリップが見頃を迎える時期は混雑しやすいので、訪問時期・時間帯にはご注意ください。
補足情報・アクセス
住所 長野県安曇野市堀金烏川
アクセス 車 安曇野I.C.より20分
駐車場 あり
料金 拝観料:大人 400円、子ども 200円