毛賀くよとのシダレザクラとは
毛賀くよとのシダレザクラ(けがくよとのしだれざくら)とは、江戸時代初期、脇坂氏が飯田藩主の頃(1617~1672年)に付近の住民によって植えられたとされ、住民の方々が大切に守ってきた名木です。段丘の斜面から長く枝を伸ばした姿が非常に印象的です。「くよと」とは供養塔がなまったものといわれています。
この地は、室町時代の信濃国守護 小笠原氏の居城に近く、戦いに関わりのある「自害坂」「石打場」の地名が残っています。また、桜の下の道は、江戸時代の旧遠州街道で、旅人や馬の供養をしたとも考えられます。
樹齢350年、幹周3.8m、樹高15mで、飯田市の天然記念物に指定されています。
桜の見頃
3月下旬~4月上旬(例年)
※天候により前後する可能性あり
※訪問実績:2019年4月7日 →満開
2021年3月27日 →満開
桜の開花情報はこちら↓
https://www.city.iida.lg.jp/site/sakurasaku/
桜満開
お花見
細い道路を歩いていくと毛賀くよとのシダレザクラが現れます。
一本桜が多い飯田市街から少し離れたところにある名木で、道路を越えて土手の下の方まで伸びる見事な枝垂れ桜です。
毛賀くよとのシダレザクラ(南側より)
階段を下りて土手の下側から見上げる桜も見事です。
この太くゴツゴツした幹が長い年月を感じさせますよね。
9時半頃の訪問で、桜を見に来ているのは7~8人程度、お子様連れの家族やお年寄りまで様々な方が桜を楽しんでいました。
ライトアップ
桜のシーズンはライトアップされています。
やはり夜桜は人気があります。三脚を持ったカメラマンが多い!
(私は手持ち撮影で手ブレしないよう頑張ってます)
土手の下(東側)からは、背景が真っ暗で桜が際立ちます。
ライトアップされたシダレザクラ(東側より)
無数の花びらが降り注いでいるようですね。
駐車場
残念ながら付近に駐車場がありません。知人などに車で送ってもらう場合、桜の下を通る道路が非常に狭い(車1台分の幅)ので、少し広い道で降りて徒歩で向かうのがベストです。国道151号から松尾毛賀の交差点を上っていき、最初のカーブの辺りにあるちょっとしたスペースで乗り降りできると思います。そこから徒歩数分です。
また、最寄り駅のJR毛賀駅から徒歩10分ですので、電車+徒歩のルートもOKです。JR飯田駅周辺の有料駐車場に停車して、周辺の桜を観光した後、JR飯田駅→毛賀駅(約15分)に移動する電車旅もよいですね。
補足情報・アクセス
住所 長野県飯田市毛賀
アクセス 車 飯田I.C.より10分
徒歩 JR毛賀駅より10分
駐車場 なし
料金 なし